株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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スマートシティの構築に寄与するモビリティ企業 | 特殊車両ならトノックス

株式会社トノックスは、車体製造・特装車の架装メーカーです。近年では、モビリティ分野での特殊車両技術の開拓を目指し、電気自動車・自動運転車両の架装も手掛けています。

自動車に関わる幅広い分野に貢献するモビリティ企業を目指すために、いったいどのような課題があるでしょうか。

今回の記事では、未来のスマートシティ構築に寄与する、モビリティ企業について考えてみたいと思います。


1.モビリティ企業とは?

モビリティ(mobility)とは、もともと移動性や流動性といった意味を持つ言葉です。 抽象的な言葉なので、さまざまな業界で使われますが、こと自動車の分野においては交通手段や移動手段に関するモノ・コト全般をモビリティと定義します。

よって、モビリティ企業とは、人や物の移動に関連するサービスや技術を提供する企業を指します。これには、以下のような分野が含まれます。

1.自動車メーカー

電気自動車(EV)や自動運転車を開発・製造する企業。

2.ライドシェアリングサービス

個人が自家用車を使って他人を有料で乗せたり、荷物を届けるサービスを提供する企業。

3.カーシェアリングサービス

複数のユーザーが短時間で車を借りられるサービスを提供する企業。

4.電動スクーター・バイクシェアリング

都市内での短距離移動のために電動スクーターや自転車を貸し出すサービス。

5.公共交通機関の管理・運営

バス、鉄道、地下鉄などの公共交通機関の運営や管理を行う企業。

6.物流・配送サービス

配送ネットワークや最終マイル配送のためのソリューションを提供する企業。

7.モビリティアズアサービス(MaaS)プロバイダー

異なる交通手段を統合し、ひとつのプラットフォームで予約・支払いを可能にするサービス。

8.充電インフラ提供企業

電気自動車向けの充電ステーションを設置・運営する企業。

9.テクノロジープロバイダー

自動運転技術や交通管理システムなどのソフトウェア・ハードウェアを開発する企業。


このように、モビリティの進化は、私たちの日常生活と密接に関わる持続可能な移動手段の提供や、新しい経済圏の創出に大きく貢献しています。

2.モビリティ企業とスマートシティ

モビリティ企業は、都市の交通問題の解決や環境への配慮、利便性の向上を目指しつつ、スマートシティの構築にも寄与しています。

スマートシティとは、情報通信技術(ICT)やインターネット・オブ・シングス(IoT)を活用して、都市生活の質を向上させるとともに、持続可能な都市の発展を目指す概念です。
スマートシティは、効率的な都市運営、エネルギー管理、交通管理、環境保護、安全性向上、住民サービスの充実などを実現するために設計されています。

オープンフードと水素タンクを内蔵した水素燃料電池バスオープンフードと水素タンクを内蔵した水素燃料電池バス


具体的な特徴と要素は次のようなものが挙げられます。

スマートインフラ

センサーやネットワークを使って、都市のインフラ(道路、橋、水道、電力網など)をリアルタイムで監視・管理します。
例:スマートグリッド、スマートウォーターシステム

スマート交通システム

高度運転支援システム(ADAS)や自動運転技術、交通情報のリアルタイム共有を活用して、交通渋滞を緩和し、交通事故を減少させます。
例:インテリジェント交通システム(ITS)、ライドシェアリング。

スマートエネルギー

再生可能エネルギーの利用促進とエネルギー消費の最適化を図ります。
例:太陽光発電、エネルギーストレージシステム、エネルギーマネジメントシステム(EMS)。

スマートビルディング

建物内のエネルギー消費、温度、照明、セキュリティを管理するシステムを導入し、効率化と快適性を向上させます。
例:ビルディングオートメーションシステム(BAS)。

スマートヘルスケア

リモート医療や健康モニタリングを通じて、住民の健康管理を支援します。
例:テレメディスン、ウェアラブルデバイス。

スマートセキュリティ

都市の安全性を向上させるために、防犯カメラや顔認識技術、データ分析を活用します。例:スマート監視システム、緊急通知システム。

スマートガバナンス

政府や自治体がデジタルツールを使って、市民とのコミュニケーションを改善し、行政サービスの効率化を図ります。
例:電子政府、オープンデータプラットフォーム。

スマート環境管理

環境データの収集と分析を通じて、環境保護や持続可能な都市開発を推進します。
例:大気質モニタリング、廃棄物管理システム。

スマート教育

デジタル技術を利用した教育プラットフォームを提供し、教育の質とアクセスを向上させます。
例:オンライン学習、バーチャルクラスルーム。

スマート市民サービス

公共サービスへのアクセスをデジタル化し、市民の生活の質を向上させます。
例:スマート図書館システム、オンライン公共サービスポータル。


スマートシティは、技術の進歩とともにますます発展しており、その最終目標は、「より住みやすく、効率的で持続可能な都市を実現すること」です。このためには、公共機関、民間企業、学術機関、市民が一体となって連携していくことが必要です。


3.モビリティ分野に貢献できる技術とは

特殊車両製造において、モビリティ分野で貢献できる技術にはさまざまなものがあります。以下にいくつかの主要な技術を挙げてみましょう。

1.電動化技術(EV技術)

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の製造技術。バッテリーマネジメントシステム(BMS)、高効率モーター、充電インフラなど。

2.自動運転技術

自動運転車の開発に必要な技術。センサー(LIDAR、カメラ、レーダー)、自動運転ソフトウェア、AIアルゴリズムなど。安全性と効率性の向上に寄与します。

3.コネクテッドカー技術

車両同士やインフラとの通信技術。車々間通信(V2V)、車インフラ間通信(V2I)など。交通情報のリアルタイム共有や緊急事態への迅速な対応が可能になります。

4.高度運転支援システム(ADAS)

ドライバーの運転を支援するシステム。自動ブレーキ、車線維持アシスト、アダプティブクルーズコントロールなど。運転の安全性を向上します。

5.軽量化技術

車両の重量を減らすための材料や製造技術。カーボンファイバーやアルミニウム合金の使用、3Dプリント技術など。車体の軽量化により、燃費や電費が向上します。

6.燃料電池技術

水素を利用した燃料電池車(FCV)の開発技術。水素の貯蔵・供給システム、燃料電池スタックなど。ゼロ・エミッション、すなわち環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しない車両が実現します。

7.インテリジェント交通システム(ITS)

交通管理や運行効率を向上させるシステム。交通流の監視と制御、事故検知、最適ルートの提案など。

8.テレマティクス技術

車両の位置情報や運行データをリアルタイムで収集・分析する技術。フリート管理や保険業界向けのソリューションとして利用されます。

9.リサイクル・サステナビリティ技術

車両の製造および廃棄時に環境負荷を低減するための技術。リサイクル可能な材料の使用、製造プロセスの効率化、廃車処理技術などが含まれます。

10.特定用途向けカスタム設計

消防車、救急車、建設機械などの特殊用途車両向けの設計・製造技術。これには、特定の機能や装備の統合、耐久性や安全性の向上などが含まれます。


これらの技術は、特殊車両の性能や安全性、効率性、環境負荷低減などに大きく寄与し、モビリティ分野全体の発展にも貢献します。