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自動運転技術ADAS(エーダス)を支える技術 | 特殊車両ならトノックス

1.ADASが注目されている背景


ADAS(先進運転支援システム)を支える技術
ADAS(先進運転支援システム)を支える技術


ADAS(エーダス、英:Advanced driver-assistance systems)は「先進運転支援システム」の略で、自動運転技術の重要な機能です。
ドライバーが安全かつ快適に運転して事故を防げるように、周囲の情報を取得して警告を行ったり運転を制御したりすることで、運転を支援する機能です。

ADAS(エーダス)が注目されている背景のひとつに、国土交通省による「ASV推進計画」があります。

ASV(Advanced Safety Vehicle)とは「先進安全自動車」のことで、ドライバーが安全運転できるように先進技術によって支援する機能を搭載した自動車をいいます。つまり、ASVに搭載されている機能がADASです。


2.ADAS(先進運転支援システム)を支える技術

ADAS(エーダス)はあくまでも運転支援機能であり、ドライバーが安全に運転操作をするためのサポートをシステムが行うものです。ADASにおける運転操作の意思の主体はドライバーにあり、事故が発生したときは運転者に責任があります。

一方、AD(自動運転)は、基本的に運転操作を行うのはシステムですが、現在の法律では事故が起きたときの責任を人がとるのか、システムがとるのか明確にされておらず、自動運転を実用化するための法整備が求められています。
現在実用化と普及が急速に進められている、ADAS(エーダス)を支えている技術を紹介します。

AEBS(衝突被害軽減ブレーキ)
センサーやカメラによって、自動車の周囲に障害物があることを検知して衝突のリスクがある場合に、自動でブレーキの制御を行う機能です。
2021年11月から段階的に、新車への自動ブレーキの装着の義務化が実施されています。AEBS(衝突被害軽減ブレーキ)には、①静止車両、②走行車両、③歩行者のそれぞれに対して、試験による制動要件が国際基準として定められています。

【制動要件】

①静止車両
時速40キロ(軽トラは時速30キロ)で走行中に前方にある停止中の自動車に衝突しないこと

②走行車両
時速60キロ(軽トラは時速50キロ)で走行中に時速20キロで走る前方の車に衝突しないこと

③歩行者
時速30キロ(軽トラは時速20キロ)で走行中に、高さ115cmの6歳児相当のダミー人形が時速5キロで横断した場合に衝突しないこと

2021年11月から自動ブレーキの装着が義務化されているのは、国産車のうちフルモデルチェンジする車種の新車販売のみです。国産車は2025年12月から既存の車種を含めて、新車の販売では自動ブレーキの装着が義務化されます。
輸入車は、2024年7月からフルモデルチェンジした新車が対象となり、2026年からは既存機種の新車販売にも適用されます。

ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
センサーなどによって前方の状況を把握し、アクセルとブ レーキの制御を行う機能で、前方に自動車がいる場合には一 定の距離を保って追従し、前方に自動車がいない場合には ドライバーが設定した速度で走行します。

FCW(前方衝突警告)
センサーが前方の一定の距離内に車を検知すると、車間距離が狭いケースやカメラで前走車の急ブレーキによるブレーキランプの点灯を認識した際などに、衝突を回避するため警報を出したり、回避操作を促したりする機能です。

NV/PD(ナイトビジョン/歩行者検)
夜間や霧が濃いときなど、目視で周囲の状況の確認が難しい場合に、赤外線カメラなどによる画像を専用ディスプレイで表示する機能です。

TSR(交通標識認識)
カメラによって交通標識を認識して、メーター内などに交通規制情報の表示や警告を行う機能です。

LDW(車線逸脱警報)
カメラによって道路上の車線境界線やセンターラインを認識し、ウィンカーを出さずに車線をはみ出したときに警告を行う機能で、ハンドルを振動させるほか、警告音やディスプレイへの表示といった方法で警告が行われます。

LKAS(車線逸脱防止支援システム)
カメラによって車線を認識しウィンカーを出さずに車線をはみ出したときに、ハンドルの振動などによる警告のほか、ハンドル操作の支援も行う機能です。

BSM(死角モニタリング)
カメラやレーダーでドライバーの死角になりやすい側後方に自動車がある際に検知、ドアミラーやドアミラー取り付け部などのランプを点灯させることで、注意喚起する機能です。

RCTA(リヤクロストラフィックアラート)
駐車場で自動車を後退する際、ドライバーの死角になりやすい後方左右のエリアに、自動車や自転車、歩行者などが接近すると、警告音などで注意喚起する機能です。

DM(ドライバーモニタリング)
カメラで撮影したドライバーの表情やハンドル操作などをもとに、居眠り運転が疑われるなど運転が危険な状態と判断すると警告を発する機能です。

AFS(自動ヘッドランプ光軸調整)
ハンドルの向きや対向車の有無に応じて、ヘッドライトの向きや切り替え(ハイビームとロービーム等)を自動で行う機能です。

APA:高度駐車アシスト
センサーやカメラで自動車を駐車する区画線や周囲の車両を認識して、カーナビへの画面表示やアナウンスによる誘導、ハンドル操作の支援など、駐車の際の運転を支援する機能です。


3.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「自動運転技術ADAS(エーダス)を支える技術」と題し、現在実用化と普及が急速に進められている、ADAS(エーダス)を支えている技術についてご紹介いたしました。

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

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