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ADAS(先進運転支援システム)を実現する12の機能② | 特殊車両ならトノックス

1.ADAS(エーダス)とは?


ADAS(先進運転支援システム)を実現するために
ADAS(先進運転支援システム)を実現するために


ADAS(英:Advanced driver-assistance systems)は一般的に「エーダス」と呼ばれ、日本語では「先進運転支援システム」と訳されます。
ADASには、いくつもの機能があり、これらを複合的に車両に実装することで、事故が起きる確率を減らしたり、運転手の運転の負荷を軽減したりすることが可能です。

ADAS(先進運転支援システム)を実現するためには、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を始めとしたADASの代表的な機能と、センサー、ECUといったADASを支える機器・技術が欠かせません。


2.ACC(追従走機能)とは?

ACCとは、前走車を検知し車間距離を一定に保ちながら走る「追従走行」機能です。前走車がいない場合は、ドライバーが任意に設定した速度を維持して走ることもできます。
ACCのメカニズムは、カメラやレーダーなどの外界センサが周囲の情報を検知し、その情報を車載ECUに伝え、画像認識技術などにより前方車両及び、前走車の速度を検出します。検出したデータを元に、ドライバーに替わってアクセルとブレーキを制御し、ACC作動中にドライバーが操作をした場合は、ドライバの操作が優先されます。

ACCが作動する際には、前走車が加速した時にどのように付いていくのか、すなわち加速のタイミングなどを、また前走車が減速した時の減速方法などのソフトウェアの設定により、ドライバーの感覚が大きく変化します。安全を確保しつつ、ドライバーができるだけ違和感を持たないソフトウェアの設計が必要となります。


3.ADAS(先進運転支援システム)を実現する機能7〜12

前回、「ADAS(先進運転支援システム)を実現する12の機能①」では、ADAS(先進運転支援システム)を実現する機能の6つをご紹介しました。
今回は7〜12をご紹介します。

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ADAS(先進運転支援システム)を実現する12の機能①

7.LKAS(英:LANE KEEPING ASSIST SYSTEM=車線逸脱防止支援システム)

前途のLDW(Lane Departure Warning)に加えて、パワーステアリングにトルク(エンジンがある回転数で回っている際どれだけの力でクランクシャフトを回しているのかを示す単位kg-m)を発生させる操作支援を行います。ドライバーに警告するだけでなく、積極的に運転に関与するシステムがLKAS。LDW(車線逸脱警報)と同じく、LKAS(車線逸脱防止支援システム)は一般的に車速が上がった状態(ex.50km/h以上)などの状態で機能することが多いようです。

8.BSM(英:BLIND SPOT MONITORING=死角モニタリング)

自動車の死角は様々ありますが、本ADASの機能はレーンチェンジ時などの事故の原因となるような、ドライバーの死角になる側後方から接近する車両をカメラでモニターし、ドアミラーの鏡面部分や、ディスプレイに表示・報告する機能です。通知や報告の方法としては、アラート音を使った通知方式もあるようです。

9.RCTA(英:REAR CROSS TRAFFIC ALERT=リヤクロストラフィックアラート)

ドライバーが見えないエリア(死角となりやすい場所)を補助するための機能です。駐車場などの後方左右のエリアを超音波センサーなどで、自動車の後方を横切る人や自転車などを検知し、ドライバーに警告音などを発し注意を促す機能です。

10.DM(英:DRIVER MONITORING=ドライバーモニタリング)

運転中のドライバーの表情やステアリング操作などから運転状況を把握し、運転に支障のある状態と判断した場合にディスプレイに警告表示をします。状況によっては自動車を自動停止させる場合もあります。ドライバーをカメラで撮影し、運転への集中度、居眠りなどを検知するシステムで、一般にカメラを使った顔の向きや目の開き具体を画像計測しています。

11.AFS (英:ADAPTIVE FRONT LIGHTING SYSTEM=自動ヘッドランプ光軸調整)

自動ヘッドランプ光軸調整機能は昨今では、軽自動車に採用されるADAS機能となります。機能としては、夜間にカーブや交差点などに侵入する際に、ステアリングの向きに合わせてヘッドライトを照らす方向を自動的に調整する機能です。対向車や歩行者の存在を検知し、ハイビームとロービームを切り替える機能も含みます。

12.APA(英:ADVANCED PARKING ASSIST=高度駐車アシスト)

既存の駐車を支援する機能に、「リアモニタ」や「バックソナー」などがありました。近年は、モニターにステアリング(乗り物の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置のこと)の舵角に応じた車両の進路を予測するライン出す機能、縦列駐車時の切り返しのタイミングを音声で案内する機能、区画線を検出し車両の目標駐車位置を設定する機能、さらには駐車操作自体を自動車が行う機能が開発されています。また、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる誤発進の抑制機能なども搭載されています。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「ADAS(先進運転支援システム)を実現する12の機能②」と題し、ADASの基本的な6つの機能についてご紹介いたしました。

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