特装車の最新情報2023 その③建設用トラック | 特殊車両ならトノックス
1.特装車の最新情報2023
この記事では「特装車の最新情報2023年」と題し、特装車にまつわる国交省の動向や最新のテクノロジー情報をピックアップしていきます。
その③では、建設業の持続可能な未来に向けて貢献する「建設用トラック」についてご紹介します。
2.建設業界に適したトラックとは
建設業界に適したトラックとは、堅牢性、安全への信頼性、そして効率性に加えて長時間の運転に耐える快適性、ボディの架装性(大きな加工をしないでも架装できること)が考慮されたトラックのことです。
実際に、建設現場には不整地が多く、細い道や限られたスペースでの操作が求められ、大型の機械や重量のある資材を運ぶ必要があるなど、トラックへの要求が多岐にわたります。
ダイムラー・トラック・グループは世界最大規模の建設機械の展示会『バウマ2022』を開催し、建設セクター向けに多くのバッテリー電気(BEV)トラックを出展しました。依然としてディーゼル車やディーゼルエンジン車の人気も根強く、ディーゼルエンジンの商用車も数多くお披露目されました。
メルセデス・ベンツ・トラックス公式サイトより
3.ベンツトラックの最高峰「アクトロス」
「アクトロス」は、アクトロス (Actros) は、ダイムラー・トラック社がメルセデス・ベンツブランドで展開する大型トラックです。
トラックの最高峰として知られる高性能トラックメーカー「メルセデス・ベンツ・トラックス」は『バウマ2022』展示会にて、電動車両だけでなく、ディーゼルエンジンの商用車も大量に出展しましたが、特に建設用特装シャシーのアロクスシリーズにとって、バウマでの展示は重要なお披露目の場です。
「ベンツ」ブランドのトラック「アクトロス」の中でも特別モデルとなる「アクトロスL・エディション3」のほか、「アテーゴ」や「ウニモグ」などのディーゼル車も出展しました。
建設現場に携わるトラックの運転はハードです。だからこそ、車内での快適性を求めて、作業効率を高める必要があります。ベンツ・トラックの特別モデルとしてユニークなデザインと最大の快適性を追求した「アクトロスL・エディション3」は建設現場近くの道路上にあっても最高レベルの快適性を提供します。
メルセデス・ベンツ・トラックス自身が台数限定の特別モデルとして製造する「アクトロスL」もこれで3世代目となり、台数は全世界でたったの400台限定となっています。インテリア・エクステリアともに豪華な特別仕様で、車両は2軸車と3軸車、キャブは「ギガ・スペース」と「ビッグ・スペース」、右ハンドル対応も可能となっています。
4.進化した大型トラック「アクトロスL」
「アクトロスL エディション3」のベースとなっているのは、今回の『バウマ2022』で新型が発表された大型トラックの「アクトロスL」です。アクトロスシリーズの最上位モデルで、2.5メートルの幅を持つキャビン空間は、広くフラット、かつ高い静粛性と乗り心地を実現します。
長距離移動を主とする大型モデルだけに、寝室空間も快適に仕上げられています。
トラックの電動化が『バウマ2022』のメインテーマでしたが、足下の運送を支えるのは内燃機関=ディーゼルエンジンを搭載したトラックです。「アクトロスL」に搭載される新エンジンは、大型商用車向け第3世代の12.8リットル「OM471」ターボエンジンで、4%の燃費向上のほか、CO2排出量削減と同時にパフォーマンス向上が図られています。
また、歩行者検知機能付きの第5世代アクティブ・ブレーキ・アシスト(ABA5)、レーン・キープ・アシスト、第2世代ミラーカムに、巻き込み事故を防止・軽減するアクティブ・サイドガード・アシスト(ASGA)も新たに追加され安全装備も充実しています。