株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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国土交通省による日本版MAASの推進① | 特殊車両ならトノックス

1.MAASとは?モビリティと交通サービスのいま

「MaaS(マース、英:Mobility as a Service)」とは、地域住民や旅行者一人ひとりのトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスのことです。

観光や医療等の、目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも大きく寄与し、重要な手段となるものです。

国土交通省においては、2019年より関係府省庁とも連携しつつ、IoT(※)やAIを活用した新たなモビリティサービスの社会実装に向け、 地域と企業の協働を促す「スマートモビリティチャレンジ」をスタートし、MaaSの全国への早急な普及に取り組んでいます。先駆的な取り組みに挑戦する「パイロット地域」において、事業計画策定に対する支援などを行うことにより、地域と企業の協働による意欲的な挑戦を促します。

多様な地域で、実証実験への支援を拡充するほか、MaaSに不可欠な交通事業者のキャッシュレス化や交通情報のデータ化などについても、財政面、ノウハウ面で支援し、MaaSによる移動の利便性向上を進めています。

※IoT (Internet of Things) とは、モノのインターネット化をあらわし、RFID(Radio-Frequency Identification=無線データ通信を利用した認識技術)の開発に取り組んでいるイギリスのテクノロジー先駆者であり、現実世界をインターネットに接続するユビキタスセンサーのシステムを考案した、ケビン・アシュトン氏による造語です。
従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、駆動装置、住宅・建物、車、家電製品、電子機器など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組みです。モノがインターネットと接続されることによって、これまで埋もれていたデータをサーバー上で、処理、変換、分析、連携することが可能になります。
このような IoT の技術を活用することによって、これまでに無かった、より高い価値やサービスを生み出すことが可能になります。また、センサーやデバイスといった機器、通信インフラ、クラウドサービスの高性能化、低価格化が追い風になり、IoT の導入がより身近なものになってきています。


モビリティと交通サービスのいま
モビリティと交通サービスのいま 国土交通省サイトより


2.モビリティサービスへの取り組み

先にも述べましたように、2019年4月、国土交通省と経済産業省において、将来の自動運転社会の実現を見据え、新たなモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決及び地域活性化を目指し、地域と企業の協働による意欲的な挑戦を促す新プロジェクト「スマートモビリティチャレンジ」を開始しました。

地方公共団体や企業等が幅広く参加する「スマートモビリティチャレンジ推進協議会」を立ち上げ、具体的なニーズやソリューションに関する情報共有を促すとともに、先進的な取組を進める地域において事業性分析等を実施し、ベストプラクティスの抽出や横断的課題の整理などを行っています。

「スマートモビリティチャレンジ推進協議会」では、地域毎にシンポジウムを開催するなど、地域社会や企業等での取組に関する情報共有を促進し、ネットワーキングを進めるとともに、先駆的取組に挑戦する「パイロット地域」に対する事業計画策定や効果分析等の支援を実施しています。

また、国土交通省では「スマートモビリティチャレンジ」と連携し、「新モビリティサービス推進事業」(2019年からの新規事業)を実施しています。全国各地でMaaSなど新たなモビリティサービスの実証実験を支援し、地域の交通サービスの課題解決に向けたモデル構築を行っています。


3.MAASの推進によって目指すもの

近年の交通分野においては、大都市圏における道路混雑、過疎地域における少子高齢化等に伴う交通サービスの縮小など、交通サービスに様々な問題が生じています。その結果、移動そのものの縮小、さらにはドライバー不足が発生するなど、深刻な課題に直面する地域も、増えている傾向にあります。

一方で、ICT(情報通信技術、英:Information and Communication Technology)、自動運転等の新たな技術開発などが進展するとともに、様々な移動を一つのサービスとして捉える「MaaS(Mobility as a Service)」の概念の登場など、交通分野の様々な課題を解決する可能性のある取組の検討が民間を主導として進みつつあるのも事実です。

国土交通省では、「都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会」を開催し、日本型MaaSのあり方、今後の取組の方向性を検討しているところです。

都市部・地方部において、新たなモビリティサービスの創出を目指し、多様な地域での実証実験の支援、そしてオープンデータの実証実験 による新モビリティサービスの共通基盤の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています。