三菱UFJビジネススクエア「SQUET」2022年9月号に掲載されました① | 特殊車両ならトノックス
1.「SQUET」2022年9月号に掲載されました
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社発行の月刊誌、三菱UFJビジネススクエア「SQUET」2022年9月号、『トップインタビュー 〜私の実践経営論〜』に、株式会社トノックス常務取締役 殿内崇生のインタビュー記事が掲載されましたのでご紹介いたします。
2.事業構造の変革からさらに飛躍
長年、自動車メーカーの車体製造に携わってきたトノックスは、警察車両や道路維持作業車、医療系車両を始めとする特装車の設計・開発、製造を主力事業として着実な成長を遂げています。事業構造の変革にともない、技術の幅も広がっています。
常務取締役 殿内崇生氏(以下敬称略、殿内)は、自社製造の道路やトンネル計測車のある工場を背にして、このように述べています。
「社員一人ひとりの力を組み合わせ『創発』させることで想像を超えたものが生まれるはずです」
平塚のトノックス工場
3.トップインタビュー 〜私の実践経営論〜
―――― まず御社の事業概要をお聞かせください。
殿内(以下D):もともとは、自動車メーカーの協力工場として事業を拡大してきました。設立当初は、初代シルビアなどの乗用車の生産を担当していました。その後、当社の主力拠点のある平塚市地区には、自動車関係の企業が数多く立地しています。こうした環境で、車体製造の一部を担ってきたのです。そこで培った溶接や塗装などの技術は、現在の中核事業である特捜車製造に生かされています。車両に関する技術を活かした防衛関連事業、道路やトンネルの非破壊検査事業も手がけています。グループ会社を含め従業員数は約420人です。
―――― 現在はどんな仕事が多いですか。
D:10年ほど前に量産の仕事が減少し、新たな仕事を拡販していく必要がありました。そこで、自分達にできる仕事を獲得しようと、官公庁の入札などにも積極的に参加しました。そこでこれまで取り組んだことのない仕事にも取り組み始めたのです。
たとえば、警備車両や警固車両などです。また、乗用車部分野だけではチャンスが限られるので、大型車をベースにした特捜車にも取り組みました。ヤナセとの合併で設立したグループ会社のヤナセテックが大型車を得意としており、その技術を活かすことができました。
―――― 特装者づくりのプロセスについて教えてください。
D:乗用車がベースのものとしてはパトカーが代表例です。一日に10台くらいのペースで製造できますが、難しいのはトラックを活用した車両です。トラックの場合は、運転座席のみの車両をメーカーから購入し、後部を設計・製造しています。最近では、地域の消防団が使用する小型消防車、水害対策車、移動販売車など、さまざまな特装車があり、完成までに数ヶ月かかるケースも珍しくありません。また、今度は、特装車もガゾリン車からハイブリッド車やEVに代わるので、現状の性能を維持したまま作るのは難しくなるのではと考えています。それに対応できるように知見を広げていく必要があると感じております。
取材・文:津田浩司
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