2023年度末に完成した官公庁様向け特殊車両 | 特殊車両ならトノックス
年度末のトノックスは完成車でいっぱいです!
官公庁様向け特殊車両は年度末納期が多いので、敷地内には特装車がびっしり並びます。
ようやく2024年度がスタートし、忙しい季節を乗り越えやっと落ち着いてきました。
今回は、そんな官公庁様向け特殊車両のうち、「消防色朱色」が鮮やかな消防関係の車両をご紹介したいと思います。
1.山岳救助車
トヨタ・ハイエースがベースの「山岳救助車」です。
「山岳救助車」とは、主として山岳災害発生時において、救助活動に使用することを目的にした車両です。ワンボックス型の四輪駆動車をベースに、ウィンチや救助活動に必要な資器材を積載可能とするため荷台部の資器材収納棚、ルーフラック(ルーフキャリア=屋根に荷物を載せるためのもの)等を装備します。
見慣れた200系ハイエースもウィンチがつくとガラッと顔つきが変わります。
2.消防指令車
ホンダ・インサイトの「消防指令車」です。
「消防指令車」とは、災害現場において、出場してくる消防隊を組織的かつ効果的に統制して、災害現場の活動がスムーズに行われるよう指揮する車両です。 そのほかに、広報活動等も行います。
消防車は法律で「消防色朱色」と車体色が決まっていますが、こちらはホンダ純正の「ミラノレッド色」です。メーカー標準で赤系の車体色がある場合はそのまま使用したりもします。
※2010年架装
3.災害対策車
メルセデスベンツ・ウニモグの「災害対策車」です。
「災害対策車」とは、地震や台風などの災害が発生したときに、救助活動に必要な道具を載せて、災害現場に出動します。
ダブルキャブ車をベースに真っ赤に塗装されたウニモグは通常の消防車ではいけないような道もグングン突き進みます。ダブルキャブとは、ダブルキャビンの別称で、居住空間(キャビン、客室)が2つある貨物自動車(トラック)のことです。
4人~6人乗りなどの車種があり、荷物だけでなく多くの乗員を運ぶことができます。
赤色灯、テールゲート、ウィンチ等の架装を行いました。
※2007年架装
4.消防広報車
マツダ・ボンゴの「消防広報車」です。
「消防広報車」とは、火災予防広報や地域、事業所への防災指導などに使用する車両です。 また、災害時には、人員や資機材の搬送などにも使用されます。
白いイメージが強いバンを真っ赤に染め上げ、ウィレン製赤色灯、アンプ等の架装を行いました。20年以上製造されたこの顔のボンゴですが、消防車両は珍しいものです!
※2016年架装
5.人員輸送車
日産 キャラバン(E26型)の「人員輸送車」です。
荷台の細かいところまでびっしりと縞板(しまいた)を敷き詰めました。縞板とは別名で縞鋼板(しまこうはん)、またはチェッカープレートとも呼ばれ、鋼板の表面に滑り止め用の突起(縞目)を規則的につけたものを指します。
表面が滑り止めになっているので、日常生活の様々な場所で利用されています。皆さんも一度は見たことがあるでしょう。人を運ぶのを主とする消防車両のため、ベース車の9人乗りに補助席1つを追加し10人もの人員が乗れるようになっています。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、多くが新年度がスタートする春に向けて製造される、官公庁様向け特殊車両のうち、「消防色朱色」が鮮やかな消防関係の車両をご紹介しました。
消防車や救急車を運転するためには、一般の自動車の種類に応じた資格が必要です。 たとえば、救急車や指揮車は普通自動車免許、タンク車は中型自動車免許、はしご車、救助車や水槽車は大型自動車免許、その他一部の車両は準中型自動車免許などです。
消防車や救急車に乗っているのは消防士です。消防士は地方公務員ですので、各自治体が実施する「消防士採用試験」に合格する必要があります。