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カーラッピングとは? 何年くらい持つ? メリット・デメリットは? | 特殊車両ならトノックス

1.はじめに

「純正カラーにはない色で、車をかっこよくしたい」
「新車を買いたいけれど、金銭的に厳しい」
「車の塗装が剝がれて来ているのが気になる」
そのような悩みを解決するかもしれないのが、「カーラッピング」です。
今回は「カーラッピング」についてまとめていきます。


2.カーラッピングとは

カーラッピングは塗装ではなく、車両専用に作られたフィルムを車のボディにインストールし、純正カラーにはないまったく違う色に変えてしまうことが出来る技術です。
専用の大きなフィルムで車を丸ごと包み込むので、「カーラッピング」と呼びます。

はがすときも簡単で、すぐに元の色に戻すことが出来ます。手軽にカラーチェンジすることが出来るのです。
また、色を変える目的以外にも、車の塗装保護の目的にも使われています。

最もメジャーなラップフィルムは89色のラインナップがあり、質感にも種類があります。
艶感のないマット、強い艶感のあるグロス、やや艶感のあるサテン、そして塗装では難しいカーボンなど、さまざまな製品があり、オリジナルイラストや写真などを貼り付けるためにインクジェットフィルムという専門のフィルムに印刷して施工する例もあります。


理想の仕上がりを叶えるさまざまな塗装技術理想の仕上がりを叶えるさまざまな塗装技術


3.カーラッピングの用途

カーラッピングの用途として、

・車の色を変える
・複雑なイラストも印刷できるので、広告やイベントの宣伝に使う
・好きなイラストで車を自分用にカスタマイズして楽しむ

などが挙げられると思います。
痛車や広告用のラッピングバスなどは、この方法を使って作られています。

また、マットなカラーリングを手間なく楽しむために、カーラッピングを利用する例もあります。


4.ラッピングと比較されやすい「塗装」とは?

塗装は車体に塗料を吹き付けてボディ色を変えるので、塗料を混ぜることで好きな色を作ることができます。そのため、自分の思い通りに車を変えることができます。
純正色に近い色を作れば、塗装の一部分をリペアするということもできます。

質感もさまざまあり、単色のソリッドカラーや、塗料に小さな金属片を混ぜたメタリック、塗料に雲母の粉を混ぜたパールなど、好みに合った質感を持たせることができます。

耐久性はラッピングに比べて高いですが、イラストや写真をボディに描くのは難しいでしょう。
ただし費用は、施工内容や業者によって異なりますが、ラッピングより安価になります。


5.カーラッピングの寿命はどのくらい?

カーラッピングの寿命ですが、高品質なフィルムで約3年と言われています。
使われているフィルムの品質や、日々の保管状況、使用状況、メンテナンス状況によって寿命は大きく変わります。
特に直射日光を長く受ける保管場所や、光にさらされる使用状況ですと、寿命は極端に短くなります。
安価なフィルムを使用した場合も、寿命は短くなります。


6.ラッピング部位とそれぞれのメリットについて

・フルラッピング
車すべてをラッピングします。特別なカラーに仕上げることもできますし、質感を変えて遊ぶことが出来ます。

・ルーフラッピング
車の屋根をラッピングします。車高が下がって見え、引き締まった印象になります。

・ウィンドウモールラッピング、ルーフレールラッピング
欧州車の場合ウィンドウモールやルーフレールに、うろこ状の白錆が発生しやすい傾向にあるので、錆が出る前に施工する例と、錆が出た後にイメージチェンジを兼ねて施工する例が見られます。

・デザインラッピング
車のユーザー指定のデザインでラッピングをします。
イベントカー、痛車、レーシングカー、宣伝車両、選挙カーなどにも利用されています。最近ではクルーザーやボート、ジェットスキーにも施工の広がりが見られます。


7.デメリット

カーラッピングはフィルムのため、傷がついた場合に塗装のように補修することが出来ません。貼り替えが必要になります。
ただし、すでに紫外線でその周囲の色が劣化し変わっていた場合、傷の部分のみを張り替えることで「貼る前と貼った後の色味が違う」、つまり「目立ってしまう」ということも起こりえます。

また、基本的に「プロテクションフィルム」ではないので、「カーラッピングフィルム」に保護機能はあまりなく、フィルム自体の劣化と色褪せも起こります。

長い間貼ったままにすると、ボディにフィルムの色が移ってしまうケースもありますし、糊が簡単に落とせなくなることもあります。さらに、フィルムをはがすときに、元のボディの塗装がはがれてしまうこともあります。


8.まとめ

自分の車を全く違う車に変えられる技術「カーラッピング」のまとめは、いかがでしたでしょうか。
車両の一部分だけでも自分のオリジナルにしたいという方にはお勧めの技術だと思います。

あなたの自動車ライフに参考になれば幸いです。