株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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カチオン電着塗装とアニオン電着塗装の違い | 特殊車両ならトノックス

ガソリン車と違い、電気自動車(EV車)は巨大なリチウムバッテリーを搭載しています。そのため、EV車の火災にはガソリン車では想定できなかった重要な火災リスクがいくつか存在します。
今回はEV車の火災リスクについてまとめていきます。

1.カチオン電着塗装とアニオン電着塗装の違い

カチオン電着塗装とアニオン電着塗装は、両方とも電気メッキ塗装の一種であり、金属表面に塗料を付着させるプロセスですが、それぞれ異なる特性を持ちます。

カチオン塗装(Cathodic Electrodeposition Coating)

  • ●カチオン電着塗装は、陽極として塗料を含むカチオン性の粒子を使用します。
  • ●塗装物体(通常は金属)は陰極に接続され、塗料が正電荷を帯びているため、塗装物体に引き寄せられます。
  • ●塗料粒子が物体表面に付着し、電気的な反応により塗膜が形成されます。
  • ●一般的に、カチオン電着塗装は耐腐食性や耐候性に優れ、特に外部で使用される製品に適しています。

アニオン電着塗装(Anodic Electrodeposition Coating)

    ●アニオン電着塗装は、陰極として塗料を含むアニオン性の粒子を使用します。
  • ●塗装物体は陽極に接続され、塗料が負電荷を帯びているため、物体から塗料が引き寄せられます。
  • ●塗料粒子が物体表面に付着し、電気的な反応により塗膜が形成されます。
  • ●アニオン電着塗装は、特に車体や自動車部品などの製品によく使用されますが、カチオン電着塗装と同様に広範囲の製品に適しています。

いずれの電着塗装方法も、均一な塗膜を形成し、耐久性や外観の向上を実現するために使用されます。どちらを選択するかは、塗装する物体の材質や使用環境などに応じて異なります。

トノックスの電着塗装では各自動車メーカーと同クオリティの塗装を施工できますトノックスの電着塗装では各自動車メーカーと同クオリティの塗装を施工できます


2.カチオン電着塗装の特徴

カチオン電着塗装は、特定の塗料を使用して金属部品に塗装するための電気メッキ塗装の一種です。以下は、カチオン電着塗装の特徴です。

1.帯電方法
カチオン電着塗装では、塗料中の粒子が正に帯電します。
金属部品は負に帯電され、塗料粒子が金属部品の表面に引き寄せられます。

2.均一な塗着
カチオン塗装は、電気めっき原理に基づいています。このプロセスにより、塗料粒子が金属部品の表面に均一に付着し、一様な塗膜を形成します。

3.耐久性
カチオン電着塗装は、一般的に非常に耐久性があります。
塗膜は密着性が高く、金属部品を外部の要因から保護します。これにより、製品の寿命が延び、耐久性が向上します。

4.環境にやさしい
カチオン電着塗装は水ベースの塗料を使用する場合が多く、揮発性有機化合物(VOC)の排出が少ないため、環境にやさしい塗装方法として知られています。

5.自動化
カチオン電着塗装は、自動化されたプロセスに適しています。自動化により、生産性が向上し、一貫性のある品質が確保されます。

6.応用範囲
自動車、家電製品、建設資材など、さまざまな産業で広く使用されています。
特に、耐食性や耐候性が重要な製品において、カチオン電着塗装は好まれる塗装方法の一つです。

これらの特徴により、カチオン電着塗装はトノックスの工場で優れた車両塗装技術として用いられているほか、多くの産業でも広く採用されています。


3.アニオン電着塗装の特徴

アニオン電着塗装は、特定の塗料を使用して金属部品に塗装するための電気メッキ塗装の一種です。以下は、アニオン電着塗装の特徴です。

1.帯電方法
アニオン電着塗装では、塗料中の粒子が負に帯電します。
金属部品は正に帯電され、塗料粒子が金属部品の表面に引き寄せられます。

2.均一な塗着
アニオン塗装も、電気めっき原理に基づいています。このプロセスにより、塗料粒子が金属部品の表面に均一に付着し、一様な塗膜を形成します。

3.保護性
アニオン電着塗装によって形成される塗膜は、金属部品を外部要因から保護します。これにより、耐食性や耐久性が向上し、製品の寿命が延びます。

4.環境にやさしい
アニオン電着塗装は、水ベースの塗料を使用する場合が一般的であり、揮発性有機化合物(VOC)の排出が少ないため、環境に優しい塗装方法としても知られています。

5.自動化
アニオン電着塗装は、自動化されたプロセスに適しています。自動化により、生産性が向上し、一貫性のある品質が確保されます。

6.応用範囲
アニオン電着塗装は、金属製品の表面保護や装飾に広く使用されています。自動車のボディパーツ、建設資材、家具、金属フレームなどがその例です。

これらの特徴により、アニオン電着塗装は多くの産業で広く採用されています。


4.まとめ

カチオン塗装とアニオン電着塗装は、いずれも電気メッキ塗装の一種であり、金属部品と塗料の間に電気的な反応を利用して塗料を付着させる塗装方法です。

塗膜の均一な形成、耐久性の向上を期待できるほか、環境にやさしい、自動化しやすいなどの共通したメリットがあります。

電着塗装を用いることで、生産性が向上し一貫性のある品質が確保できるため、金属部品の塗装に適しておりますが、帯電方法や特定の応用領域において異なる特性があります。