ドイツ生まれの多目的特殊車両「ウニモグ」 | 特殊車両ならトノックス
※ウニモグはグループ会社ワイ・エンジニアリング(株)が日本国内代理店となっております
1.ウニモグとは?
ウニモグは「UNIMOG」、Universal Motor Gerät(ドイツ語で多目的動力装置を意味する)からつけられた名前で、60年以上の歴史からなる経験と実績が育んだ“多目的作業用トラック”の代名詞です。
高級乗用車の代名詞ともいえるメルセデス・ベンツが、そのイメージとかけ離れた装いのパワフルな特殊車両を製造・販売しています。その用途は軍用から農作業、トンネルの壁掃除、災害支援まで実に様々です。
2.特殊で個性的なトラック「ウニモグ」
メルセデス・ベンツで有名な、ドイツのダイムラー社が製造・販売する商用トラックの一種「ウニモグ」は、複数種類の作業用アタッチメントを付け替えることにより、何通りもの仕事を1台で行うことが出来ます。極めて経済的で合理的なコンセプトのもとに開発された、とてもユニークなトラックです。
1945年に旧ダイムラー・ベンツ社の航空エンジンの開発責任者がこの唯一無二の車両の設計図を書き、1948年に工作機械メーカーのボーリンガー社により生産が開始されました。その後、増産に伴いダイムラー・ベンツ社が生産を引き継ぎ現在に至ります。
「ウニモグ」には“高機動型”のほか、“多目的作業型”と呼ばれるモデルが存在しており、“多目的作業型”は最大で同時に4つのアタッチメントが装着可能となっています。草刈りや除雪、道路への凍結防止剤の散布など、様々な仕事をこなすことができます。
高機動型、多目的作業型ともに、「ウニモグ」はもはやトラックと言うより多目的作業車という位置づけで、特殊車両の中でも特別な存在となっています。
3.高機動型・多目的作業型の違い
「ウニモグ」には、高機動型と多目的型の二種が存在しています。
急な斜面、雪や河川の水、泥に覆われた路面を走破し、人・資材・物資を、安全・迅速に現場まで運び、豪雨や強風時など、ヘリコプターによる救難活動が困難な場合や、冠水・倒木などで一般的なトラックや重機が進入不能に陥った道路でも走行可能な、高機動型ウニモグ。
舗装道路、オフロード、または線路上など、フィールドを選ばない豪快な機動力と様々な作業機械との高い親和性で、作業現場に合理性と省力化をもたらす、働くトラックとしての、多目的作業型ウニモグ。
これらの特徴や用途に合わせて、ウニモグ自体の構造も差別化されています。
足の動きの自由度が高いスラストチューブ(トルクチューブ)構造により最大30°までスイングする車軸と梯子型メインフレームが様々な路面にも柔軟に対応できる。
- •固定車軸にハブリダクションシステムを組み込んだ門型アクスル(ポータルアクスル)が高い最低地上高を実現。前後のオーバーハングが短いことにより、オフロードを直線的に走行することが可能になっている。
- •4輪全てにシングルタイヤを装着し、オフロードでも軽快でパワフルな走行を実現している。
- •最大7名が乗れるダブル・キャビンも装備可能、幅広い用途に対応している。
- •1,000種類以上の豊富な作業用アタッチメントが開発され、最大4カ所の装着ポイントに設置が可能。1台で多種多様な用途に対応している。
- •本体に作業機駆動用PTOおよび高出力油圧システムを搭載し、様々な作業機械に高い親和性を持っている。
- •標準で前進8段・後進6段のギアシフト、作業時の超低速走行と回送時の快適な高速走行を両立させた伝統の多段式トランスミッションを搭載。
- •手動でのオペレーションの幅を拡げる、左右可変式ステアリングシステムが標準装備されている。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はウニモグの特殊車両としての特異性やその目的、用途などについてご紹介いたしました。
トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績がございます。企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。
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