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トノックスwith TOYO TIRES AXCR 2024レポート | 特殊車両ならトノックス

8月11日(日)から17日(土)にかけてタイ王国で開催された第27回「アジアクロスカントリーラリー20244(AXCR)」で弊社が協力した、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESチームがクラス優勝しました。

トノックスではチーム車両のランドクルーザーを軽量化するため、エンジンフード、リアドア、リアサイドウィンドウをFRPで作成いたしました。

インフォメーション
with TOYO TIRES AXCR2024リポート
with TOYO TIRES AXCR2024リポート(PDF)


FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES (110号車)は、
AXCR2024クラス優勝の川畑真人選手が新型三菱トライトンで挑むFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES (110号車)は、
AXCR2024クラス優勝の川畑真人選手が新型三菱トライトンで挑む


AXCR(アジアクロスカントリー)とは

AXCR(Asia Cross Country Rally、アジアクロスカントリーラリー)、は国際自動車連盟(FIA)公認のアジア最大となる国際クロスカントリーラリー大会です。1996年に初めて開催され、タイを拠点に周辺のアジア諸国を舞台として行われてきました。

ダカール・ラリー(砂漠や山岳地帯、泥濘地などあらゆる路面を走破して競い合うクロスカントリーラリーで、世界一過酷なモータースポーツとして知られている)のように、砂漠やジャングル、山岳地帯などの厳しい自然環境を舞台に、参加者が数日間かけて長距離を走破します。

舗装道路以外にも未舗装の道路、泥道、川の渡渉、砂漠、ジャングルなどの多様な地形が登場し、技術と耐久力が試されるほか、四輪駆動車(SUV、ピックアップトラック)、バイク、バギーなど、さまざまなオフロード車両が参加し、車両の耐久性や走破性が重視され、エンジンやサスペンションの強化が求められます。

主に東南アジア諸国を舞台に展開されるため、タイやラオス、カンボジアなどの国々の大自然を楽しめるだけでなく、各国の文化や景観もラリーの魅力の一部となっています。また、アジアだけでなく世界中からラリードライバーが集まり、プロフェッショナルやアマチュアが共に参加するイベントです。

AXCRは、参加者にとって非常に過酷な挑戦となりますが、アジアの自然や文化と触れ合いながら行う冒険的なラリーとして、モータースポーツファンに高く評価されています。


FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES

「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」は、俳優の哀川翔が総監督を務めるラリー競技チームです。TOYO TIRE株式会社がメインスポンサーを務めており、2018年より活動を開始。ドライバーはD1ドライバーの川畑真人さんが起用されています。

コドライバー(※)はD1グランプリに出場しているデイチャポン・トオインチャロン選手が起用されています。

※コドライバー(Co-driver)とは、ラリー競技においてドライバーとチームを組んで、主にナビゲーションを担当する助手席の役割を担う人のことです。ラリーは一般的なレースと異なり、変化に富んだ自然のコースや未舗装路を走行するため、コドライバーはレースの成功に欠かせない存在です。

2024年仕様のAXCR出場マシンは、V6 4.0リッターガソリンモデルのランドクルーザープラドで、タイヤはTOYO TIREの「オープンカントリーM/T」が装着されています。トノックスがサポートしたチーム「FLEX SHOW AIKAWA Racing」は2011年からこの大会に参加しており、今回2019年以来5年ぶりに参戦しました。

2024年8月11日から17日にタイ王国で開催された「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2024」では、2019年以来5年ぶりに参戦し、劇的な逆転劇でクラス優勝の栄冠を掴みました。


アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2024

2024年8月11日から17日にタイ王国で開催された「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2024」。

「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」の参戦のTOYOTA LANDCRUISER 150 PRADOは、AXCR仕様に変換すべく中央自動車大学校(CTS)にて整備とアップデートが進められました。

特に灼熱の悪路とダートロングドライブ用に、ロングストロークのキングショックとワンオフのHALスプリングを装備、そして今年からトノックスも車両軽量化などの準備に協力しました。また、今大会よりFLEX(フレックス株式会社)から選抜したメカニックが帯同、CTS(中央自動車大学校)の学生と連携をとり過酷なラリーに挑み、タイ王国スラタニからカンチャナブリーまで約2,100kmを走破しました。

ドライバーは前回に続いて当社ブランドアンバサダーでもある川畑真人選手が務め、初日から車両に不具合が発生し苦しい展開となりましたが、5日目には2位まで順位を押し上げました。最終6日目に1位へ浮上した同車両は後続車両に1分30秒の差をつけてゴールし、クラス優勝を勝ち取りました。

装着されたTOYO TIRE製OPEN COUNTRY M/T(タイヤサイズ:LT265/70 R17)が高いオフロード性能を発揮し、クラス優勝達成に貢献しました。


トノックスによるランドクルーザーの軽量化

トノックスではチーム車両のランドクルーザーを軽量化するため、エンジンフード、リアドア、リアサイドウィンドウをFRPで作成いたしました。

FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化プラスチック)とは、ガラス繊維や炭素繊維、アラミド繊維などの強化繊維をプラスチック樹脂で固めて作られる複合材料です。この材料は、強化繊維による高い強度と弾性率、そしてプラスチックの軽量性と加工性を兼ね備えています。

FRPの特徴は以下の通りです

1.高強度・高剛性:強化繊維が入ることで、非常に強度が高く、衝撃や引っ張りに強い
2.軽量:強度が高いにもかかわらず、非常に軽量であるため、航空機や自動車、船舶などで使用されます。
3.耐腐食性:プラスチックの特性により、錆びたり腐食したりしにくく、化学薬品にも耐性があります。
4.自由な成形性:複雑な形状にも成形可能であり、デザインの自由度が高い。
5.絶縁性:電気を通さないため、絶縁体としても利用されます。

FRPは建築、船舶、自動車、スポーツ用品、航空宇宙分野など、幅広い産業で活用されています。トノックスでは熟練の技師により、エンジンルームを覆うパネル、車両の後部座席用のドア、車の後部座席横にある窓などの重要なパーツを、外観や機能を損なうことなく高精度で再現しました。