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自動運転AIチャレンジ2024にトノックスのチームが参戦 | 特殊車両ならトノックス

自動運転におけるAI技術を競う「自動運転AIチャレンジ2024」に、トノックスのチームが初めて参戦します。現在、決勝に進出できるようタイムを縮めるために奮闘中です!
この記事では、「自動運転AIチャレンジ2024」の概要、目的についてご紹介します。

1.自動運転AIチャレンジ2024とは

「自動運転AIチャレンジ2024」は、公益社団法人自動車技術会が主催し、東京⼤学⽣産技術研究所、東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構(UTmobI)、一般社団法人日本自動車工業会、一般社団法人日本自動車部品工業会、一般社団法人日本ディープラーニング協会らが後援、株式会社ティアフォーが特別協賛する、自動運転におけるAI技術を競う国際的な競技です。

CASEと呼ばれる新たな技術領域が自動車業界の競争の中心となる中、AIやITの技術者が不足しており、自動車業界全体で急速に必要性が高まっていることから、今後の自動車業界を牽引する技術者の発掘育成の為の新たな取り組みとして、開催されました。

産官学が協力して行うこの競技を起点に、自動車産業のさらなる発展に寄与する枠組みの構築を目指しています。

この大会の決勝は、シティサーキット東京ベイにて、2024年11月2日(土)~ 2024年11月3日(日)にかけて行われます。

自動運転AIチャレンジ2024 決勝|イベントカレンダー|公益社団法人自動車技術会


2.自動運転AIチャレンジ2024の概要

大会で使用される車両大会で使用される車両


この大会ではサーキットコースを走行し、規定の周回数に到達するまでの走行時間を競います。また、今回は単独での走行になりますが、将来的には他の車両と同時に走り、コース上に設置された仮想的な障害物の回避などにも挑戦することを想定しています。
予選は、オンラインのシミュレーションで実施され、デジタルツイン指向のAWSIMを用いてコースをより速く走行することを目指します。

参加者は、「Autoware」の構造を学ぶだけでなく、実際に行動、判断の部分についてパラメータ調整を行い、また必要に応じて新しいアルゴリズムの開発も行います。
「Autoware」とは、オープンソースの自動運転技術プラットフォームで、2015年に名古屋大学の研究チームが開始したプロジェクトです。

ロボット用ソフトウェアフレームワークであるROS(Robot Operating System)を基にしており、自己位置推定、経路計画、物体検出といった自動運転に必要な機能を提供しています。アカデミアと産業界のコラボレーションによる「Autoware Foundation」が開発を推進し、自動運転車の研究開発に広く使われています。

決勝は実際のコースで、競技車両であるEVレーシングカートを使用した大会が行われます。シミュレーションで得た知見を実車両に活かしつつ、AWSIMでは再現できない実車ならではの課題にもチャレンジします。
例えば参加者には、実車両に適用するため、パラメータ調整にも挑戦します。また、シミュレーションでは再現できないノイズ処理、遅延対策のアルゴリズム開発も行います。


3.自動運転AIチャレンジ2024の目的

この大会の目的は、大きく二つあります。「技術的な観点からの役割」と、「人材育成としての役割」を果たすことです。

技術的な観点からの役割

●ハードウェアを理解しながらのソフトウェアのインテグレーションを通してSDV開発を学ぶ
●継続的インテグレーション / 継続的デプロイメント(CI/CD)を学ぶ
●開発をOpen Source Software(OSS)で行い社会実装に向けたイノベーションの場とする

人材育成としての大会の役割

●幅広い分野のエンジニア参加の促進
●教育コンテンツの提供によるスキル開発の加速
●実機とシミュレータのすり合わせを行いながらSDVの開発の仕方を学ぶ
●デジタルツインシミュレーションを通じた技術革新
●技術コンペ×エンタメ=モータースポーツを題材とした「憧れ」や「情熱・興奮」の創出

これらの目的のため、2024年大会からはより価値ある大会を目指し、従来通りにシミュレーションの予選を実施する「チャレンジクラス」に加えて、実車両に触れる機会を増やした「アドバンストクラス」を設置しました。

チャレンジクラスは、初めて自動運転に触れる方にも参加しやすいクラスで、従来同様、公募によって誰でも参加することができます。シミュレーションを利用する予選から参加し、成績によって16チーム程度が準決勝以上へ出場できます。

アドバンストクラスは、主に過去大会の優秀成績者を想定した上級者向けのクラスで、参加チームは実車両を利用する機会が多く与えられ、より高度な自動運転走行を目指します。出場チームは、過去大会等の実績をもとに運営側の指名により決定します。
このクラスに参加するチームは予選が免除され、決勝においてはチャレンジクラスとは別枠で採点・順位付けがなされます。

予選は2024年7月2日~9月2日に行われ、予選表彰式が2024年9月頃を予定されています。また、準決勝に向けた事前練習が2024年11月1日に設けられており、準決勝は2024年11月2日、決勝は2024年11月3日、決勝表彰式は2024年12月頃に開催される予定です。