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ASV(先進安全自動車)の技術 | 特殊車両ならトノックス

1.ASV(先進安全自動車)とは?

ASV(先進安全自動車)とは、Advanced Safety Vehicleの略で、先進技術を利用し、ドライバーの認知・判断・操作をサポート、安全を支援するシステムを搭載した自動車のことです。
または、自動車にさまざまな先端技術を用い、車両そのものが運転を支援するというプロジェクト全体のことを指すこともあります。
各自動車メーカーによって急ピッチでASVの技術が実用化されており、その技術は今後さらに進歩することが見込まれます。

実用化の進むASV(先進安全自動車)の技術
実用化の進むASV(先進安全自動車)の技術


2.ASVの基本理念

ドライバー支援の原則

ASV技術はドライバーの意思を尊重し、ドライバーの安全運転を支援するものであり、「あくまでもドライバーが主体的に責任を持って運転する」という原則に基づいて設計されています。安全運転の主体はドライバーでありASVはそれを支援するものであり、ドライバーに過信を招かせないように配慮した設計にすることが基本となっています。


ドライバー受容性の確保

ASV技術はドライバーが使いやすく、安心して使えるような配慮がされる必要があります。つまり、ヒューマン・インターフェースの設計が適切に行われていることが大切です。ドライバーが、システムの作動状態を容易に確認できること、システムが行う制御にドライバーが介入できることが大前提です。

社会受容性の確保

ASV技術を搭載した自動車は、他の自動車や歩行者などと一緒に走行するので、社会から正しく理解され、受け入れられるよう配慮される必要があります。技術を優先することで安全性が後退しないこと、他の車や歩行者から認知されることが大切です。


3.実用化されたASV技術

日本でのASV技術は、1991年より国土交通省自動車交通局を事務局として、大学・自動車メーカー・関係省庁をメンバーに加えた「先進安全自動車推進検討委員会」が中心となって推進しています。
これまで、各自動車メーカーから、これらの技術を搭載した車両が次々と実用化されています。


車間距離制御装置(ACC)

車間距離制御装置は、車の前部に取り付けられたセンサーが前の車を認識し、システムがアクセル操作とブレーキ操作を行なうことで車間距離を一定に保ち、ドライバーの疲労軽減や安全車間の確保、サグ(道路が下り坂から上り坂に変わる)部分での減速を防ぐことによる渋滞緩和に貢献します。

ペダル踏み間違い時加速抑制装置(誤発進抑制制御機能)

駐車場の入出庫を行う際、ブレーキペダルを踏まなければならない状況で誤ってアクセルペダルを踏んでしまうことがあります。ペダル踏み間違い時加速抑制装置(誤発進抑制制御機能)は、誤ってアクセルペダルを踏み込んでしまった場合、車載のセンサーが障害物を認識し警告音でドライバーにブレーキ操作を促すほか、エンジンの出力を抑え、数秒間、急発進を抑制する先進安全装備です。

衝突被害軽減ブレーキ

車両間の事故で最も多いのが追突事故です。衝突被害軽減ブレーキは、追突事故の被害を軽減または回避することを目的とした先進安全装備で、車の前部に取り付けられたセンサーが前方の車両や障害物を検知し、衝突の危険が高まるとドライバーに警報音や警告灯で回避行動を促します。ドライバーが回避行動を行わない場合には、ドライバーに代わり自律自動ブレーキを作動させます。衝突が避けられないと判断した場合には、自動的にブレーキ制御が行われる車種もあります。

車線逸脱警報装置

自動車を運転中、他の機能操作などで無意識のうちにハンドルが動いてしまうことがあります。車線逸脱警報装置は、ドライバーが無意識に車線をはみ出しそうになった際、ドライバーに警告して正しい位置に戻ることを促します。車の前部に取り付けられた光学式カメラセンサーは、道路上の白線(黄線)を認識し、車線をはみ出しそうになると、警告音や警告灯などによってドライバーに知らせます。
なお、ここに示す実用化されたASV技術は、代表的なものの一例です。いずれも安全運転を支援する装置のため、システムを過信せず、ドライバー自身による安全運転を心掛けましょう。


4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「ASV(先進安全自動車)の技術」と題し、国土交通省が取り組む先進安全自動車(ASV)に関する、実用化・普及された代表的な技術についてご紹介いたしました。

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

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