株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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キャンピングカーの様々な設備 | 特殊車両ならトノックス

1.キャンピングカーで広がる旅の世界

快適にキャンピングカーを楽しむための充実した架装
快適にキャンピングカーを楽しむための充実した架装


気軽にオートキャンプやアウトドアライフが楽しめ、公共交通機関や施設を利用せずに三密を避けることができるキャンピングカーは、災害などの際のシェルター的目的も含め、キャンピングカーブームの高まりのなか団塊世代の定年後の余暇の一つとして注目を浴びています。

ベース車両の価格の低さ、低維持費、取り回し易さ、駐車場を選ばない、夫婦2人での使用が可能など軽自動車の貨物車や乗用車をベースにした「軽キャンパー」タイプが日本での使用スタイルにマッチしていることから、特に人気を集めています。

快適なキャンピングカーライフを安心して楽しむとともに、旅先でのトラブルを回避し、操作や取り扱いを安全にするために様々な工夫がなされています。


2.キャンピングカーの様々な設備

キャンピングカーに搭載される基本的な設備には、以下のようなものがあります。

●トイレ
個室がある場合とない場合があり、スペース効率の関係でトイレとシャワー室を兼ねて個室にしたものが多く見られます。簡易水洗機能と汚物をためるブラックタンクを備え、ポータブルタイプと据付タイプがあります。また、単に容器にビニールシートを敷いて使用後に凝固剤や芳香剤、おがくずなどを加えて使い捨てするタイプも存在しており、汚物の処理方法は煩雑ですが、トイレが無い場所では重宝される設備です。

●シャワー
シャワールームが無く冷水もしくは温水のシャワーをトイレと同じ部屋に備えるタイプや、キッチンからシャワー水栓を車外に伸ばして、車外でシャワーを利用できるタイプが多く見られます。ただし、シャワーは使用水量が多く、大きな清水タンクが必要になるほか、温水シャワーにはガス燃焼式や電気式、もしくはエンジン冷却水と熱交換式のボイラーと温水タンクが必要となるため、これを取り付けない場合が多いようです。

●シャワールーム
洗面台とトイレ、シャワールームを1つにまとめた設備で、スペースの関係で大型車両にのみ装備されます。

●冷暖房設備
走行中はエンジン冷却水による暖房および、エンジンで稼働するエアコンによる冷房が主流になっています。走行用エンジンを停止した場合、もしくはエンジンを持たないトレーラータイプでは、暖房は灯油やガソリンを燃焼させ室内の空気を汚染しないFFヒーターが主流となっています。冷房については発電機、もしくはキャンプサイトからの商用電源を利用してルームエアコンを稼動するものや、最近では大型バッテリーとインバーターによりルームエアコンの数時間の使用を可能にするものも増えています。暖房はFF式(燃焼に必要な空気を給排気筒から室外より取り込み、燃焼後のガスは給排気筒から室外に排気する石油燃焼機器で、暖房中も室内の空気を汚さず換気の手間がない、室内をすばやく温めるという利点がある)が一般的で、発電機やバッテリーでファンを回す強制循環方式と、電気を使用しない自然対流方式があります。

●ギャレー(シンク)
一般的な四角いもの、2つ付いているもの、半球型など様々で、清水タンクから電動ポンプで給水できるようになっており、排水は専用のタンクに貯められます。コンパクトな車種に装備する場合、座席下に収納され、引き出して車外で使用できます。特種用途自動車(8ナンバー)にする際、構造要件における必須装備のひとつですが、2003年以降はこれ以外の必須要件も満たさないと、8ナンバー取得が不可となりました。

●コンロ
世界的にはLPGのボンベを用いたものが一般的であるが、我が国では法規によるLPG機器の取扱いの厳格化により減少している。現在は広く流通している使い捨て式のカセットガスを複数セットできる構造のものや、一般向けのカセットガス式コンロが用いられる。コンロは特種用途自動車(8ナンバー)にする際、構造要件における必須装備である。

●冷蔵庫
ガス、バッテリー、AC100Vの3通りの動力源があるもの(吸収式冷蔵庫)を一般に3-way冷蔵庫と呼びます。電気またはガスでタンクに封入してあるアンモニアを熱し、それが気化する際の温度低下(気化熱)を利用し庫内を冷やします。気化後のアンモニアは冷えることによって液化しタンク内に戻ります。構造が複雑で車体にガス燃焼のための吸気口および排気口が必要となるため、最近は家庭用と同じコンプレッサー式の冷蔵庫が主流となっていますが、吸収式冷蔵庫はほぼ無音で動作するという利点があります。

●ダイニングテーブル
ベッドを格納して、ダイニングルームとする場合が多いですが、大型車両では専用のスペースとテーブルを持つもタイプもあります。

●テレビ、ビデオ、DVDプレーヤー
山間部や走行中など電波状態が悪い場合もあるため、ビデオ機能がついている場合が多く、かつてはブラウン管式テレビデオが主流、最近では薄型テレビやDVDプレーヤーが主流となっています。

●充電システム
エンジンルームの物とは別にサブバッテリーを備えているものが多く(エンジン稼働用のバッテリーと兼用にすると、バッテリーあがりでエンジン始動不能になってしまうため)、エンジンがかかっている時の自車オルタネーター、発電機、外部電源(ランド、陸電)などからの入力を切り替えるスイッチと、複数のバッテリー(サブバッテリー)への充電を制御するアイソレーターを持つものが主流です。太陽電池パネルや風力発電装置を備えたものもあります。

●発電機
大電力が必要なクーラーや電子レンジは、バッテリーでの駆動は大きなバッテリーであっても短時間に限られます。キャンプサイト等で外部AC電源が確保されている場合は問題ないですが、外部電源をとれない場所でのキャンプは発電機を使う場合が多く、小型発電機を荷物室に積んでおいて、使用時に外に出して稼働させるケースが一般的です。最近は騒音などの問題から発電機の使用が制限されている場合が多いようです。

●サイドオーニング
車体に取り付けられている日避けテントで、手動もしくは電動で展開します。オーニングを支持する折りたたみ式の脚があり、地面もしくは車体に固定して使用します。

●サイクルキャリア
自転車を積む設備です。

●油圧ジャッキ
主に車体が傾斜した状態で停車する場合などでも、居住空間部分について水平を保つために使われます。(別名:オートレベラー)。また停車中に必要以上に車体が揺れないようにするクッションとしての役割も担い、大型の車体の場合、車体側面を押し出すことで室内を拡張したり、天井部分を持ち上げることで2階建て空間を作り出すような使い方もされることもあります。


3.まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、キャンピングカーの様々な設備についてご紹介しました。

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

当社では昭和23年の創業より働く車、特殊車両の専門メーカーとして創業70周年を超え、多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容をご希望の方は、お気軽にトノックスまでお問い合わせください。
ご相談お待ちしております。