世界のキッチンカー事情 | 特殊車両ならトノックス
1.アジアのキッチンカー
アジアでは、古くから屋台の文化があり、歴史的に天秤棒で担ぐ物や、リアカーなどを人力または自転車等でひく移動形態をとるものも多く、広く受け入れられています。
簡単な調理技術と設備、そして最小限の投資で開業可能であり、立地の面での縛りや時間的拘束がないことから、飲食店開業の足掛かりとしてこの業界に参入するものも多いようです。
提供される食品は主に地元の文化と味を反映するものが多く、また、消費者にとって安価で迅速に食事を済ませられることが魅力となっています。
東南アジアでは特に、キッチンカーを含む屋台は庶民の生活により密着した存在であるため、昼食から夜間まで営業し、持ち帰り用としての提供、あるいはその場で簡単な椅子とテーブルを備え本格的な料理をサービスしている場合が多く見られます。
お互いの店舗で厳しい競争にさらされていることが多いため、一般的に値段が安く、味も満足のいく場合が多いなどの特徴があります。
2.カナダのキッチンカー
キッチンカーはケベック州では、コンチナ(フランス語でカフェテリア)として知られていますが、キッチンカー自体はカナダ全域で広く用いられ、メキシコ料理からグリルチーズサンドイッチに至るまで幅広い料理を提供しています。
バンクーバー発祥のキッチンカーVIJ’S RAILWAY EXPRESSは、新鮮なインド料理を提供することで人気を博し、国営航空エア・カナダの機内誌の世論調査で強豪を抑え2013年カナダ最優秀新レストランとなっています。
(オランダのキッチンカーのお祭り AMSTERDAM NETHERLANDS MAY 17 2015年:フォルクスワーゲンT1 アイスクリームトラック)
3.アメリカのキッチンカー
アメリカ合衆国のキッチンカーの起源は、19世紀初頭、牛の買い付けに際し生産地である西部から消費地である北部・東部への数か月にわたる牛の移動が強いられる中、チャールズ・グッドナイトによって南北戦争の放出品である馬車などを改造し作り出された「チャックワゴン」と言う木星の移動式調理施設にあります。
また、もう一つの起源としては、19世紀後半に入り主に都市部で、サンドイッチやパイと言った軽食をビジネス街で提供する調理施設を備えた車両がみられるようになったものがあります。
どれも安価で手軽な食事スタイルに定評があり、ある種のなつかしさや郷愁を誘うものとして人気を博しています。
4.ヨーロッパのキッチンカー
イギリスでは第二次世界大戦時代から可動式の食堂(キッチンカー)が用いられていました。
兵士の士気を高めるもの、すなわち戦争の努力のために職場での効率を高める実験に、各地の劇場などでティーレディーなどによって利用されていたようです。
この職業は1970年代後半から1980年代初頭にかけてビジネスが拡大し、女性が別の職に就いたため衰退し始めました。ティーレディーは、民間のケータリング会社や自動販売機に置き換えられ始め、今日ではティーレディーは一般的に見られないものとなりました。
現在では「スナック・バン」と呼ばれる形に変わり、タコス、ハンバーガーの他、ドーナツなど幅広い食品を扱い、ほぼ全ての幹線道路の人出のある地域の路肩などに見られ、旅行者の中には比較的高価なサービスエリアなどよりも安価なキッチンカーの料理を好む者も多いようです。
ベルギーでは郷土料理であるフライドポテトのキッチンカーが古くから見られ、ブリュッセルでは毎年5月にヨーロッパ最大のキッチンカーフェスティバルが催されています。
フランスでのキッチンカー営業は、地元警察機関を始めとした4つの異なる所管機関に届け出が必要とされていますが、屋外の市場などを中心にタコス、ハンバーガーを含む商品は特筆すべき人気を博しているようです。
いっぽうイタリアでは、その認知度は低く2014年になって初めてキッチンカーの祭典が催されました。
5.日本でも空前のブーム到来
すでにご存知の方も多いと思いますが、日本国内では近年キッチンカーによるスナック販売やデザート販売が非常に盛り上がりを見せています。
日本屈指のオフィス街、大手町では、お昼時にはビルとビルの合間をくぐりランチを求めてサラリーマンやOLが繰り出す様子が見られます。
大手町フィナンシャルタワー横、川端フードガーデン緑道沿いにキッチンカーが集まり、多種多様なメニューでレベルの高いランチを提供しています。
.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、世界のキッチンカーとその歴史をご紹介しました。
トノックスは、キッチンカーを始めとする特装車・架装車・塗装・計測解析業務・レストアなどを専門とする製造会社です。
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