トノックスが製作する消防車の最新情報 | 特殊車両ならトノックス
株式会社トノックスは、特装車両の製造において豊富な経験と高い技術力を持ち、特に消防車の製造において多彩なラインナップと独自の特徴を備えています。
今回の記事では、トノックスの製造する消防車の最新情報をお伝えします。

消防車から災害支援車まで
トノックスは、小型から大型まで、さまざまな消防車を製造しています。例えば、三菱・デリカD5をベースとした警備連絡車など、多様な消防車種の製造し、特殊なニーズに応じた車両を手掛けています。
パトカーや消防車などの特装車の架装や車体製造を行っており、高品質な架装技術を有しているほか、東日本大震災以降、災害対策車両、災害支援車、災害対策に関する車両、津波対策車(大規模風水害対策車)などの開発にも力を入れています。
災害支援車は、現場での情報収集や分析、連絡、指揮などの拠点となる車両で、冷暖房、ガス給湯器、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、ベッド、トイレ、シャワーなどを備えています。
排水車は、排水ポンプや投光機、多目的クレーン、発電機などを装備し、災害現場での救助活動を支援します。
津波対策車(大規模風水害対策車)は、水陸両用バギーやボート、救助用資機材を搭載し、冠水地域での人命救助に特化した車両です。
技術革新への取り組み
トノックスは、自動運転車や小型EVの製造・開発にも注力しており、次世代のモビリティソリューションを提供することで、社会の多様なニーズに応えています。
これらの特徴により、トノックスの製造する消防車は、高い品質と多機能性を備え、さまざまな災害現場での迅速かつ効果的な対応を可能にしています。
トノックスの製作事例
エルグランドの消防車両「消防団指揮車」
こちらは、エルグランドの消防車両「消防団指揮車」です。
消防団指揮車とは、火災や災害現場において、消防団の指揮者が状況を把握し、隊員を指揮・統率するために使用される特装車両です。この車両は、迅速かつ効果的な対応を可能にするため、通信機能(無線機やタブレット端末など、現場と指令本部をつなぐ通信装備を搭載)、情報管理設備(災害地図や現場状況を確認できるディスプレイや資料収納スペース)のほか、高い機動性(軽自動車や小型車両をベースに製造されることが多く、狭い路地や山間部でも対応可能)を備えています。
消防団指揮車は、現場の迅速な状況把握と効率的な指揮に欠かせない車両で、地域防災活動の中核を担っています。
真っ赤なエルグランドに消防団マークのステッカーを貼って完成です。これから「消防団指揮車」として大いに活躍してくれることでしょう。
引退した消防車両
こちらは、引退した消防車両です。1989年(平成元年)式のスバル・サンバー構内消防車として、35年間も働いてきた車両です。スバル伝統のリアエンジン搭載で、前席下にスペアタイアを格納していました。
リアエンジンは、1958年に登場した「スバル360」に起源を持つ設計思想です。スバル360は、軽量化と車室内スペースの最大化を図るため、エンジンを後部に配置する「リアエンジン・リアドライブ(RR)」方式を採用しました。この構造により、簡素な駆動系統と優れたトラクション性能を実現。小型車でありながら、安定した走行性能と優れた燃費性能を両立しました。
スバルのリアエンジン車は、日本のモータリゼーションの初期段階で「国民車」として大きな人気を集め、軽自動車の普及に貢献しました。その後、スバルは前輪駆動(FF)や四輪駆動(AWD)へ移行しますが、リアエンジン技術はスバルの革新性を象徴する歴史的な特徴として語り継がれています。
トノックスでは、同様の小型消防車の新車を製作し納車いたしました。(画像4枚目)

引退した1989年(平成元年)式のスバル・サンバー構内消防車と
納品した新車(株式会社トノックス Facebook より)
ダブルキャブの「可搬ポンプ積載車」
こちらは、トヨタ・ダイナ ダブルキャブの「可搬ポンプ積載車」です。
「可搬ポンプ積載車」とは、消火活動や排水作業に使用する「可搬式ポンプ」を積載するための特殊車両です。この車両は、主に火災現場や水害地域などで、消火用水や排水を迅速に供給・排出する役割を担います。
消防団様向けの車両も最近は荷台シャッター付きが人気で、後ろには架装前のキャブ付きシャーシもたくさんあります。
「可搬ポンプ積載車」は、地域防災や災害対応において欠かせない車両として、消防や自治体から高く評価されています。

ダブルキャブの「可搬ポンプ積載車」