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自動運転の最前線2022年① | 特殊車両ならトノックス

1.先進運転支援システムの現状


自動運転のレベル分けについて(国土交通省より引用)
自動運転のレベル分けについて(国土交通省より引用)


自動運転レベルは、アメリカの「自動車技術会」(SAE)が示した基準が使われており、その詳細については、過去の記事でも触れました。

▼自動運転レベルについての関連記事
自動運転車とは?自動運転システムのレベル5段階| 特殊車両ならトノックス
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自動運転レベルは0〜5の6段階に分類され、手動運転に相当する「0」を抜かせば、1→5に進むに従って運転支援・自動運転の程度が上がっていきます。

今回は、2022年9月時点の情報をもとに、ADAS(先進運転支援システム)であるレベル1、レベル2を始めとして、自動運転各レベルの最前線についてご紹介していきたいと思います。


2.レベル1は市販車の標準機能として定着

レベル1(運転支援)は、車両制御のうち縦・横方向いずれかのサブタスクを、限定領域においてシステムが実行します。つまり、アクセル・ブレーキ操作による「加速or減速」の制御、もしくはハンドル操作による「左右」の制御、どちらか一方の操作補助をシステムが担っています。

衝突被害軽減ブレーキは、2020年1月31日「衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)を義務化する道路運送車両法の改正」が公布、施行され、 国産の新型車に関してはすでに2021年11月より適用が始まっており、今後新たに市場に投入される新型車は自動ブレーキの搭載が必須となっています。

そのため、軽トラックや輸入車などの一部を除く新型車への搭載義務化が始まり、ほぼ標準装備となっています。
一般社団法人日本自動車工業会によると、2020年における乗用車の車両安全装備装着状況は、低速度域を含む衝突被害軽減ブレーキの装着率は95.8%、全車速ACC※
は32.6%となっています。

※…ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、クルマに搭載した専用のセンサーとCPU(コンピューター)を用いたシステムが、アクセル操作とブレーキ操作の両方を自動的に行ない、運転を支援する機能です。 前走車がいる場合、センサーがそれを検知し車間距離を一定に保ちながら走る「追従走行」が可能です。


3.レベル2は市場での主力装備に

レベル2(部分運転自動化)は、限定領域において車両制御のうち縦及び横方向両方のサブタスクをシステムが実行します。レベル1では縦と横方向どちらか一方でしたが、両方可能になったのがレベル2です。

自動運転レベル2では、アクセルペダル・ブレーキペダルによる「前後」の制御と、ステアリング操作による「左右」の監視・対応の両方をシステム側が担います。制御の範囲は使用するシステムにより差があり、完全な制御を行えるものではないため、運転手がシステムを常に監視する必要があります。運転の主体はあくまでもドライバーに委ねられています。

この機能がさらに高性能になると、一定条件下では、運転中ハンドルから手を離す「ハンズオフ」運転が可能になります。運転におけるドライバーの負担を軽減することができる技術ですが、あくまで運転支援機能であり、自動車制御に関わる責任は依然ドライバーが担うものとなっています。


4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「自動運転の最前線2022年①」と題して、始めにADAS(先進運転支援システム)であるレベル1、レベル2についてご紹介いたしました。
次回は、いよいよ高度な運転自動化の段階とされる、レベル3、レベル4についてご紹介します。

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

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