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自動運転技術の歴史① | 特殊車両ならトノックス

1.自動運転車の国際的定義


ゼネラルモーターズのファイアバードII(Wikipediaより)
ゼネラルモーターズのファイアバードII(Wikipediaより)


自動運転車とは、自動運転車(AV=autonomous vehicle)、自律走行車(autonomous car)、無人運転車、またはロボット車(robo-car)とも呼ばれ、 車両操縦の自動化を組み込んだ車です。
つまり、環境を感知し、人の入力がほとんどまたはまったくなくても安全に移動できる地上車両のことです。

自動運転車は、赤外線カメラ、レーダー、LIDAR(光による検知と測距技術、英:light detection and ranging)、ソナー(音波によって物体を探知する装置)、GPS、走行距離計、慣性計測装置など、さまざまなセンサーを組み合わせて周囲を認識します。

高度な制御システムは、感覚情報をデジタルで処理して、適切なナビゲーションパス、障害物、および関連する標識を識別します。


2.自動運転車の歴史(1900年代)

自動運転システムの実験は、1920年代から自動運転システム(ADS=advanced driver system)で行われており、1950年代には試験が開始されていました。

初の半自動運転車は、1977年に日本の筑波大学機械工学研究所によって開発されました。この車両は、搭載された2台のカメラとアナログコンピューターを利用して道路上の白線を感知し、走行するというものでした。
車両は時速32km(19 mph)までの速度で走行することができました。

本格的な自律走行車が登場したのは1980年代で、カーネギーメロン大学のカーネギーメロン大学ナビゲーション研究所(Navlab) およびALVプロジェクト(Autonomous land vehicle project at CMU)では、1984年に米国国防高等研究プロジェクト庁(DARPA)の資金提供を受け、本格的な自律走行車計画を始動しました。
研究所では、Navlab1から10までの名称の車両を製造、最初の車両であるNavlab1の生産は1986年に開始されました。
また、 1985年までにALVは2車線道路を31km/hで自動走行し、1986年には障害物回避機能が追加され、1987年には昼夜を問わないオフロード走行が可能となっています。
1987年には、ブンデスウェール大学ミュンヘンの「EUREKA(ユーレカ)プロメテウスプロジェクト」が遂行されました。
欧州における最高度の効率性と、前例のない安全性を持つ交通のためのプログラムは、その他多くの無人自動車の業績の基礎となったほか、自立型自動車(autonomous cars)の実用化を視野に入れるための実証に大きく貢献しました。

1995年には、NavLab5が初の自動運転によるアメリカ横断に成功、自動運転史における大きなマイルストーンとなりました。

路面の開発も検討され、アメリカ政府は1991年に6億5000万ドルの予算を自動道路システムに投じることを決定、マーカーを埋め込むことで車両と連携する実験用高速道路も製作しました。
1997年には実験に成功しましたが、大規模スケールで実用化する方向性や資金が定まらず、この研究は終了しました。

1995年、カーネギーメロン大学のNavLab Vが、ワシントンD.C.からサンディエゴまでの4,800kmの98%以上の行程を自動運転で走破しました。(この記録は2015年まで20年間保持)
ただし、自動化されていたのは横方向制御だけで、ブレーキとアクセルはドライバが操作しました。

2015年には、ネバダ、フロリダ、カリフォルニア、バージニア、ミシガンの各州とD.C.が、自動運転車の公道でのテストを許可しました。

※「EUREKAプロメテウスプロジェクト」 とは、1987年から1995年にかけて最も効率が高く前例のない安全性を備えたヨーロッパの交通機関として、自動運転車の分野で過去最大のR&D(研究開発)プロジェクトでした。
EUREKA加盟国から7億4900万ユーロの資金を受け取り 、自動運転車の最先端を次々と定義され、多くの大学や自動車メーカーがこの汎ヨーロッパプロジェクトに参加しました。
※EUREKA(しばしばE!またはΣ!と略される)とは、研究開発の資金提供と調整のための政府間組織で、イノベーションにおける国際協力のためのオープンなプラットフォームとして機能しています。
EUREKAプログラムを通じて申請する組織や企業は、国際的な研究開発プロジェクトのために、国や地域の省庁からの資金提供やサポートを受けることができます。
また、EUREKAはEUの研究プログラムではなく、EUが加盟している国の省庁による政府間組織です。


3.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、自動運転車についての国際的な定義と、1900年代の自動運転技術の歴史について、大まかにご紹介いたしました。
次回は2000年代の自動運転技術の歴史について触れたいと思います。お楽しみに!

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

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