自動運転の最前線2022年④ | 特殊車両ならトノックス
1.自動運転の実現に向けた国の動向
2018年10月2日パリモーターショーで発表されたルノーのEVコンセプト「EZ-PRO」
国土交通省の資料「自動運転の実現に向けた動向について」によると、交通事故の削減や移動支援、生産性の向上等に役立てるための、自動運転の実用化に向けて、環境整備、技術開発、実証実験、社会実装などの取り組みが国内外で進められているとのことです。
今回は、2022年6月12日に掲載された、『第一回自動運転車を用いた自動車運送事業における輸送の安全確保等に関する検討会』での資料から、自動運転を取り巻く状況、政府の実現目標などについて、ご紹介したいと思います。
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2.自動運転への政府の実現目標
国土交通省は、自動運転に対し、交通流を大幅に改善し、事故発生を減らし、運転手の負担と環境負荷を軽減し、付加価値と雇用を創出し、成長と繁栄をもたらすという基礎認識を共有し、世界全体で道路交通の安全性を高め交通の改善を行うことに多大に貢献するため、自動運転の発展を共同で支持するとしています。
これまで、交通流対策として国土交通省が行ってきた、
■バイパス・環状道路の整備や交差点の改良など交通容量拡大による渋滞対策
■渋滞対策が必要な都市圏においてパークアンドライドなどの交通需要マネジメント(TDM)施策
■複数の交通機関の連携により利便性の向上を図るマルチモーダル施策
■自転車利用を促進するための自転車利用環境整備
■交通流円滑化、走行速度向上、燃費改善、CO2排出量削減のためのVICS普及促進
■有料道路におけるETC利用推進
■工事の共同施工や集中工事、共同溝の整備等により路上工事の縮減
■開かずの踏切、交通が集中する踏切等ボトルネック踏切の対策
などのインフラ整備に加え、2014年にITS・自動運転に関わる政府全体が策定した戦略「官民ITS構想・ロードマップ(以降毎年改定)」において、高度な自動運転を見据えた市場化・サービス化へのシナリオと目標を設定し、遂行を進めています。
また、自家用車・物流サービス・移動サービスに分類し、自動運転の実現に向けたロードマップを策定しています。
3.自動運転の意義とは
自動運転を推進する意義を以下のように認めています。
●交通事故の削減
●高齢者等の移動支援(ラストスマイルなど)
●生産性の向上・ドライバー不足への対応(トラック隊列走行など)
●国際競争力の強化
●渋滞の解消・緩和
無人自動運転移動サービスを本格的に普及して行くためには、技術開発、環境整備、社会受容性向上の総合的な取り組みをもとに、事業化に繋げて行くことが重要としています。
まずは、2025年度を目処に、無人自動運転移動サービスを40ヶ所で実現することで、技術開発、環境整備、社会受容性の課題解決に資するようなノウハウ・成果を生み出し、事業化に向けたコストダウンを図り、2030年度頃への本格的な普及を目指しています。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「自動運転の最前線2022年④」と題して、国土交通省の資料より、自動運転を取り巻く状況、政府の実現目標などについてご紹介いたしました。
トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。
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