株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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特装車のいま | 特殊車両ならトノックス

1.特装車とは

災害時の支援のために製造された特装車「支援車」


特装車(とくそうしゃ)とは、特定の用途や目的に合わせて、自動車メーカーが生産した自動車(完成車)のボディやシャシに、部品や装置を取り付けたり改造を加えたりしたものを指します。
特装車については、こちらの記事にも記載しておりますのでご参考ください。

▼特装車とは?様々な車種とメーカー、定義や構造について
http://tonox.jp/20190416/blog09/


2.商用車としての特装車

商用車における特装車は、貨物自動車やトラックのシャシの上に、屋根のない一般的な荷台(平ボディー)のかわりに、多種多用途な装備を架装した車両、あるいはマイクロバスを改造した車両などが多く見られます。
具体的にはアルミバン・冷凍冷蔵車・キャリアカー・タンクローリー・コンクリートミキサー・クレーン車などが挙げられます。

これらの車両は、自動車メーカーにおいて製造されたキャビン(運転席の部分)とシャシ(窓枠)のみの状態、いわゆるキャブシャシーの状態で架装メーカーに納入されます。用途やオーダーに応じた装備の設計・製作・取り付け加工を施し、改造車検を行ったうえでユーザーに引き渡されるのが通常です。

特装車は一般的に、新車のキャブシャシーに架装されますが、事故で廃車となった車両や中古車から取り外された荷台を、別の中古車の荷台を取り外した上に架装するケースをはじめ、使用中の車両の特殊な荷箱のみを新車に架装して再利用する「再架装」、同じく使用中の平ボディトラックにキャブバッククレーンを新規架装するといった「追架装・二次架装」も少なからず存在します。この場合も、改造車検を行ったうえで配車となります。

3.乗用車としての特装車

普通乗用車などの完成車に対し、自動車メーカーまたは、自動車メーカーと提携する架装メーカーによって、専用エアロパーツやエンジン、サスペンションへの付け換え、ボディの改造などが施されて販売される車両についても、自動車メーカーでは「特装車」として扱うことがあります。また、高齢者や体の不自由な人向けの福祉車両として改造される車両も、「特装車」に分類されます。

4.特装車のいま

商用車の特装車は、冷凍車、冷蔵車、キャリアカー、クレーン車など、需要の殆どが特定の仕様に集中する傾向があり、自動車メーカーによってある程度仕様を設定しカタログモデル化されているものもあります。
カタログモデル化することで、自動車メーカーは半完成車として出荷でき納期短縮が叶えられ、架装メーカー側も量産が見込めることから、コストが抑えられ安定した生産が可能となるなど、購入する側のメリットも多くあります。
一方で、顧客から設定外の仕様を求められる場合もあり、あらゆる仕様をカタログモデル化することは困難で、非現実的です。
近年では、これまで架装メーカー側で改造を行っていた部分を含め、自動車メーカーの生産工場で標準車と同じライン上で生産するケースも増えています。つまり、生産工場からの出荷後に架装メーカー側での改造を必要としないケースです。
また、予め自動車メーカー側で下記のように、特装車の架装に適したシャシを生産しているケースも増えてきています。


•ダンプカー用(ホイールベースが短く最低地上高が高い2デフシャシ)
•コンクリートミキサー車用(ダンプシャシーにフライホイールPTO※1付き)

※1…PTOとはエンジンのトランスミッションなどに取り付けられており、エンジンの回転力を油圧に変えることでさまざまな動力を生み出す装置

•タンクローリー用(運転台が低く車両前方に飛び出した前2軸・後1軸の高床シャシ、リアオーバーハング※2が短い)

※2…リヤオーバーハングとは、オーバーハング(ホイールベースからはみ出した部分)の種類のひとつ、後輪側(後輪中心からボディ後端)のこと。 前輪側はフロントオーバーハングと呼ばれる。

•冷凍冷蔵車用(冷凍機架装の為にシャシ側面の片方が空けられており、大容量の燃料タンクを複数装備している)
•高所作業車用(走行安定性向上のためワイドトレッド化※3、標準キャビン車にワイドキャビン車用の車軸が取り付けられている)

※3…通常フェンダーより内側に入っているホイールを、外側に張り出し幅を持たせたもの

•消防車用(総輪駆動・オートマチック・ダブルキャブ・フルパワーPTO付きシャシ)
•救急車用(スーパーロングワイドボディ・専用ハイルーフ・専用サスペンション等)
•キャンピングカー用(専用シャシ・専用サスペンション等)

また、これらの特装車仕様のベースシャシを流用し、メーカーの想定とはなる独自の架装が行われることもあります。


5.まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、特装車の主な種類と、特装車のいまをご紹介しました。

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

当社では昭和23年の創業より働く車、特殊車両の専門メーカーとして創業70周年を超え、多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容をご希望の方は、お気軽にトノックスまでお問い合わせください。
ご相談お待ちしております。