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デフロック(差動固定装置)とは?② | 特殊車両ならトノックス

1.デフロックの種類

PASAY, PH – APRIL 7 – Mercedes Benz Unimog 1450 at Manila International Auto Show on April 7, 2018 in Pasay, Philippines.


デフロック (Diff-Lock) とは、自動車の差動装置(デファレンシャル)のバリエーションの一種です。日本語では差動固定装置(さどうこていそうち)やデファレンシャルロックとも呼ばれ、英語圏では、ロッキング・デファレンシャル(Locking Differential)やロッカー(Locker)などと呼ばれる場合もあります。
デフロックには、次の2種類があります。

デフロックには、次の2種類があります。


●駆動輪の車軸(アクスル)の差動装置を固定する「アクスルデフロック」

●四輪駆動(4WD)や全輪駆動(AWD)の一部に用いられ、前後軸の回転速度の差を吸収する差動装置であるセンターデフを固定する「センターデフロック」


2.デフロックの利用例

●レーシングカー
レーシングカーは極端な高速走行や急激な加速の際のトラクション(英:traction。直訳で「引っぱること、牽引、牽引力」という意味。 タイヤと路面の間で、滑らずに引っ張る力、粘着摩擦のことを指す。 駆動力。)維持のために、デフロックを利用しているケースが多いようです。

●特殊車両(働く車)
実用車(英:Utility vehicle)、とりわけレッカー車、フォークリフト、トラクター、建設機械などでは、柔らかい路面や泥濘路上でのトラクション確保のためにデフロックが利用されます。農業機械や軍用車両でもデフロックが用いられることが多く、特にいくつかのトラクターでは必要に応じて差動を固定するために、オペレータの足下にかかとで踏むデフロックペダルが用意されていることがあります。

●四輪駆動車(4WD)
多種多様な路面を走行する四輪駆動車では、オフロード走行のうち、泥濘地や緩んだ路面、岩場でのスタックを防ぐ目的でデフロックが装備される場合が多く、デフロックは激しいオフロードの走行には不可欠な装備であると見なされています。
こうした車両のデフロックは前後車軸中間のセンターデフに装備される場合があり、①前車軸、②後車軸、③センターデフの3箇所の任意の組み合わせで差動を固定できる構造であることも多いようです。

●軽トラック
日本の軽トラックでも特装ダンプ車や農業向けグレードにはデフロック装着車が散見されます。

●オフロード車
不整地では1輪を残して全ての車輪が宙に浮くスタックを引き起こす可能性があります。こうした場合、デフデバイスがない場合は全ての駆動力が宙に浮いた車輪へ伝わって空転してしまいます。このような事態に備えて片軸にデフロックが装備されます。1輪を残して全ての車輪が宙に浮くスタックを引き起こした場合、デフロック装備側の車軸の車輪を接地させ、1輪だけでも駆動力を伝えてスタックを脱出することが可能となります。これによって独立懸架式サスペンションを採用した車種でもオフロードを問題なく走れるようになるのです。独立懸架サスを採用した四駆車種が、高い不整地走破性能を持つのはこのためです。

●ドリフト走行車両
デフロックはLSD(リミテッド・スリップ・デフ=タイヤの左右回転差を調整する“デフ”の作動を制限する装置)の代替として、ドリフト走行車両に用いられることがあります。


3.まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、デフロック(差動固定装置)の種類と利用される車両の例についてご紹介しました。

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

当社では昭和23年の創業より働く車、特殊車両の専門メーカーとして創業70周年を超え、多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容をご希望の方は、お気軽にトノックスまでお問い合わせください。
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