株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

  • 会社概要
  • お問合せ
  • 特殊車両
  • 塗装
  • レーザー計測
  • レストア

特装車の新しい需要 | 特殊車両ならトノックス

1.特装車はより細分化され専門化される時代へ

働く車、特装車におけるIOT とは


新型コロナウィルスの世界的な蔓延により、経済は深刻なダメージを受けています。これまでの経済活動が根本から覆されるようなこの事態に、低成長の流れを見せている自動車産業とは違い、特装車は着実な成長を続けていると言います。

特に北道地域は、国内の中大型商用車の94%以上を生産する商用車の生産拠点地域となっており、商用車産業との密に連携している特装車産業のナーチャリングに適した条件が整っており、最適化されているエリアです。この北海道の特装車事情から、近年の傾向が見て取れます。

そこから見えてくるのは、特装車はより細分化され専門化されつつあるということです。コロナの緊急事態宣言による全国的な外出自粛を機に、独立空間で感染病の検診や診断が可能な移動式検診車両の開発の需要がさらに高まりました。

また、頻発する鳥インフルエンザや豚コレラ等により埋没させた家畜から発生する浸出水等の問題を解決するための移動式焼却車両等の需要も高まっています。

さらには、自動車管理法の改正で全ての車種のキャンピングカーのチューニングが許容されたことから、キャンピングカーを主力製品に特化し、国内需要はもちろん、中国や日本など海外企業と協約を結び、グローバル市場への進出を本格化している企業も出てきています。


2.モノのインターネット化が進む

最近「IoT」という言葉がよく聞かれるようになりました。
IoTは”Internet of Things”の略でモノのインターネットと訳されています。読み方はアイオーティーです。IoT:Internet of Things(モノのインターネット)とはモノがインターネット経由で通信することを意味します。
これまでインターネットとは、コンピュータ同士を接続するためのとして主にパソコンやサーバー等のIT関連機器が接続されていました。しかし、現在では新たにスマートフォンやタブレット端末も接続され、次第にテレビやデジタルカメラ、デジタルレコーダーや最近話題のスマートスピーカー等のデジタル情報家電にまで、そインターネットが接続されるようになりました。デジタル化された情報や様々なデータがインターネットを介して伝達されるシーンが今後ますます増えて行くと予想されます。

このように世界中のモノに張り巡らされたインターネットはあらゆるツールがコミュニケーションをするための情報伝送路になりつつあります。
そして、インターネットにつながっていなかったモノをつなぐことをIoT:Internet of Things(モノのインターネット)と呼んでいます。

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)という手段で何を目的とするかの明確な定義はありませんが、IoTには様々な応用や発展が見込まれており、その影響は特装車の領域にも波及しています。


3.働く車、特装車におけるIOT とは

商用車メーカーなどから購入した車台の上に、さまざまな機能を持つ設備を架装してゴミ収集車や消防車などの車両を製造する特装車メーカーでは、車台に搭載するCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)などの先進技術の開発を進めています。
特装車メーカー各社は車台の上に架装する設備についてのIOT技術をどのように活用していこうとしているか、その例を挙げてみましょう。

●交通状況を把握し効率的な運送を行う
国内の商用車の詳細な走行挙動が把握できるデータ提供サービスは、数年かけて商用貨物車に搭載されたデジタルタコグラフから継続的に集められてきたデータを元として、速度や位置、時刻など走行の情報を収集し、道路整備などによる変化を把握したうえで、渋滞や急ブレーキが発生した箇所の挙動の分析を行なっています。
このデータはインフラ整備のために自治体と共有され、あらゆる場所の安全な道路保全への貢献をしています。
●無人の電気自動車でカーレースを楽しむ
カーレース分野においても、ビッグデータを統合して認識、自律的に判断を行うAI(人工知能)の開発が進められています。
電気自動車のカーレース「フォーミュラE」が2015年11月に発表したのは、無人の電気自動車を用いてレースを行う「ロボレース」です。各チームで自由に開発したAIを搭載した車両で、その速さを競います。まるで映画の世界のようですが、人気のドライバーやレースカーに加えて、優秀なAIがスター選手としてもてはやされる未来がもう間近かもしれません。
●トラックの収益率をアップし排出ガスを削減
世界的トラックメーカーのスカニア(SCANIA)社では、走行時の安全性パフォーマンス、経済性の向上を目指して、トラックにコネクティビティを導入しました。トラックで利益を生むには、車両を走らせ続ける必要がありますが、同時に経費と排出ガスを削減することも重要です。燃費や車両の状態、現在位置などの情報など、日々の車両管理業務に重要なデータを活用し、燃費の改善や稼働率アップに向けたアフターサービスをタイミングよく実施します。また、車両とドライバーについての正確な情報を把握し、ドライバーに対して適切な指導を行うことにより、燃費の10%削減、生産性とパフォーマンス、そして収益率を高め、同時に排出ガス削減を可能にしました。


4.まとめ

いかがでしたでしょうか?
特装車分野でもIOTが進むことにより、さらに細かい需要にフィットしたサービスやデータ提供が可能になります。
これからは、より専門性が高く、顧客のニーズに特化した商用車が求められる時代になると言えるでしょう。

トノックスは、特装車・架装車・塗装・計測解析業務などを専門とする製造会社です。

個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績がございます。企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

当社では昭和23年の創業より働く車、特殊車両の専門メーカーとして創業70周年を超え、多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容をご希望の方は、お気軽にトノックスまでお問い合わせください。

ご相談お待ちしております。