究極の救助車「ウニモグ」 | 特殊車両ならトノックス
※ウニモグはグループ会社ワイ・エンジニアリング(株)が日本国内代理店となっております
1.自然災害の多い日本に必要な「ウニモグ」
メルセデス・ベンツの数多いラインナップのなかで、クロスカントリービークルとして最高級レベルの性能を誇るオフロード車「Gクラス」よりも、さらにオフロード性能の高い車種が「ウニモグ」です。
軍用車のイメージも強いウニモグですが、その走破性とフレキシブルな対応力が重宝され、自然災害の多い日本では消防庁や自衛隊など国の機関で採用される例が益々増えています。
2.「ウニモグ」の堅調な人気
1940年代に生産を開始したウニモグは、その機能性の高さから人気を呼び、1950年代に入ると、今やメルセデス・ベンツの象徴でもあるエンブレム「スリーポインテッドスター」を掲げ、ダイムラー・ベンツ自身によって生産されるようになります。
その後、ウニモグの生産台数は1966年に10万台を数え、以後1977年には20万台を達成、その販売台数はまさにメルセデス・ベンツらしい堅調の一途を辿っていると言えるでしょう。
ウニモグのラインナップは、さまざまな作業用アタッチメントを取り付け、農業用などの作業をおこなうための「多目的作業型ウニモグ」と、通常のクロスカントリー4WDでも走行できないような悪路を走破する機動性を重視した「高機動型ウニモグ」の2型式があり、主に災害救助車として活躍しているのは後者です。
それぞれにスタンダード・ホイールベースとロング・ホイールベースが用意されており、車名の最後に添えられる「L」はロングを意味しています。
キャビンはシングルとダブルのいずれかを選択することが可能で、実用性を考えると多くの場合はデュアルキャブが選択されることが多いようです。リアバンパーには実用的なデッキがあり、その左右には乗員が横向きに乗車することが可能な簡易なシートが装備されています。
3.「ウニモグ」の様々な活躍の歴史
ウニモグは、これまでの日本においても様々な現場で活躍をしてきました。
1972年の冬季札幌オリンピックでは道路除雪車として、また、高速道路のトンネル壁面清掃や照明器具の保守、維持管理車、JRA(日本中央競馬会)では馬場のメンテナンスのための作業トラックとしても重宝されています。
また、浅間山荘事件ではテレビの山岳中継車として、ニューストピックスな現場実況の報道をいち早く家庭に送る役目として活躍しました。
そのほか、山林火災工作車として山地林道の火災パトロール、警察の災害警備用車両、消防車としては災害対策や人命救助にも大役を果たし、鉄道の保守用軌陸車としても使用されています。
最近では2011年東日本大震災の際に、ダイムラー社から被災地支援目的としてトラックタイプの「U4000」「U5000」を各2台ずつ、計4台が日本財団に寄贈され、復興に偉大な力となりました。
2015年9月の関東・東北豪雨での災害救助では、災害現場で動ける車両はウニモグだけでした。災害などで道が通れない等の場合、ウニモグを遠くに素早く移動させたいときには、金具や網のようなワイヤーでウニモグを抱えるように安全に吊り下げて、ヘリコプターで運ぶこともできるのです。
ウニモグは日本における累計輸入台数が約1800台を超え、戦後日本の歴史において欠かせない、「働く車」であると同時に、「究極の救助車」として人命救助に貢献しています。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「究極の救助車」としてのウニモグ、その堅実な機能と信頼の歴史についてご紹介しました。
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