トノックスの変遷と事業拡大の実現⑤ | 特殊車両ならトノックス
1.トノックスの組織の強み
前回の記事は、「計測事業」を継承したトノックスが、どのように課題をクリアしその正統性を示したかをご紹介いたしました。
これまで計4回にわたって、トノックスがどのようにして主力事業を転換させ、非関連分野への事業拡大を図ってきたか、具体的な事例を取り上げてご説明してきましたが、今回は、「なぜトノックスは事業の縮小と拡大を同時並行的に行い、事業転換に成功することができたのか?」という疑問について、その答えとなる組織の方針や仕組みに触れていきたいと思います。
2.顧客からのオーダーに応える
トノックスは、顧客からのオーダーを断らず即決する営業方針を取っています。設計・技術等を経験した社員が営業に行くため、これまでやったことのない仕事であっても、ある 程度営業担当が実現の可能性を判断することができます。
これは組織として、社内の高度な情報共有が万全に図られていることによる成果の一つと言えるでしょう。
3.情報を有効に共有する
トノックスでは、情報共有化促進のための制度が整備されています。
まず、その一端として顕著な特徴は、なんと社長自身が200人以上いる従業員全員を把握しているということです。
そして次に大きな特徴は、制度の一つとして各部門長約20名が出席する TTP(トノックス トータル プロダクト)と呼ばれる 会議があることです。これは月に1回、1〜2時間かけて実施されるもので、品質分科会など部門による発表が行われ目標を管理しているほか、ISO9001や14001の取得もTTP ベースで進められました。
また、新規の案件が入ると受注連絡会が行われ、ここで受注が決定する前に生産計画の中にも入れられます。原価計算もこの連絡会で行い、図面や仕様もここで情報交換し受注連絡会のあと進捗会議を行います。
この他に、経営幹部(十数名)との昼食会も情報共有の一環として月・ 火・木・金の週4日行われます。例えば、月曜日は製造の発表、火曜日は営業の発表といったように、この場で現場責任者と決定権を持つ部長5〜6名との直接情報交換や意見交換が進められるため、さまざまな案件が即決、そ の内容がすぐに各部門に伝達されるなど、社内のコミュニケーションも良くなっています。
このように、頻繁にコミュニケーションを図ることでさまざまなナレッジが共有され、 新規の事案にすぐ対応できる組織となっているのも情報共有化促進のための特徴と言えるでしょう。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまで、トノックスはどのようにして主力事業を転換させ、非関連分野への事業拡大を図ってきたのか、具体的な事例を取り上げてご紹介してきました。
なぜトノックスは事業の縮小と拡大を同時並行的に行い、事業転換に成功することができたのでしょうか?
次回は、今回答えとして触れたトノックスの特徴や方針をもとに、さらに理論的に分析・考察していきたいと思います。
トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。
当社では昭和23年の創業より働く車、特殊車両の専門メーカーとして創業70周年を超え、多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容をご希望の方は、お気軽にトノックスまでお問い合わせください。
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