トンネル検査車両「トーリス」 | 特殊車両ならトノックス
1.トンネル覆工表面撮影車「トーリス」
トンネル検査では、トンネル覆工表面のひび割れなどの変状情報をデジタルでスキャン・記録し、トンネルの変状情報を効率的に把握するため、センサーによりトンネル覆工表面の状態を画像として記録できる専用車両(通称:トーリス)を線路上に走行させて、ひび割れなどのデータを取得しています。
トーリス(TuLIS)とは Tunnel Lining Scanning Car の頭文字をとったものです。
JR東日本では新幹線用の車両の老朽化に伴い、従来よりも高精度かつ高速走行でトンネル検査が可能な、新型のトンネル覆工表面撮影車「トーリス」を開発、2020年1月より導入し、トンネル覆工表面の状態のより効率的な把握が可能となりました。
2.トンネル覆工表面撮影車「トーリス」の特徴
新型のトーリスは従来の旧型トーリスに比べ、センサーやカメラの精密度、解析スピード、正確性などが格段にアップしました。
高精度なデータの取得
「トーリス」の新型車両は、センサーによってトンネル覆工表面の2次元の画像データと3次元の形状データを、同時に1㎜間隔で取得しています。
スリット状のレーザー光をトンネル覆工表面に沿って照射し、反射光をカメラで撮影することで、トンネル覆工表面の画像および凹凸情報を高精度に取得していきます。
計測速度の向上
計測装置の改善に伴い処理速度が従来の約2倍向上し、計測速度を20km/hにあげても高精度なデータを取得することが可能になりました。これにより、計測作業の効率がアップしました。
ひび割れ抽出機能の自動化
従来は、目視で撮影した画像からトンネル覆工表面のひび割れなどの変状を解析し、図面化していましたが、個人の熟練度や経験などに頼る部分が大きいことから、トンネル覆工表面の凹凸情報よりひび割れを自動で抽出する機能が搭載されました。これにより、ひび割れの把握のヒューマンエラーを回避するとともに、スピードと効率もアップしました。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はJR東日本で開発・導入された新幹線用の新型トンネル覆工表面撮影車についてご紹介いたしました。 トノックスは、トンネル覆工表面撮影車「トーリス」をはじめ、以前より小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造、その他に計測解析業務・レストアなども行なっております。
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