車両塗装の種類と効果・工程を解説 | 特殊車両ならトノックス
1.トノックスの車両塗装の技術
電着塗装(ED)は、従来のエアスプレー方式に比べて塗装札差を時間・電圧等によりコントロールでき、均一な膜厚を容易に得ることができます。
トノックスの電着塗装は12の工程後、170度のオーブンで焼き付け塗料を乾燥・定着させます。その為、実際に量産されている車と同じクオリティを再現することが可能です。
トノックスは、車体・ボディ・パーツに利用できる防錆塗装設備を保有しており、新規の試作やレストア用の旧車など、車種に問わず1台から受注しています。
塗料を乾燥・定着させます。
月あたり約500台の量産体制があり、サイズは幅2100mm × 長さ5500mm × 高さ2400mmまで(最大重量800kgまで)対応可能です。
バスやトラックなどの大型車両にも対応できる「大型車両専用塗装リフター」も整備。こちらは幅3,000mm × 長さ10,000mmまで対応可能となっています。塗装前処理が効率化・スピード化され、納期が大幅に短縮されました。
2.様々な塗装の種類
樹脂塗装
FRP(繊維強化プラスチック)、ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン)、PP(ポリプロピレン)、PU(ポリウレタン)製樹脂のオプションパーツ、各アイテムへの塗装が可能です。
自動車メーカーのサービスバンパー工場として月間5000本を塗装し、高い品質基準を遵守した樹脂塗装を行っています。
バンパーやスポイラーといったオプションパーツだけでなく、家具、椅子、遊具、電機製品等の自動車用途以外への対応も可能です。
高性能塗装
特殊な塗料を使ったオールペイントの「ダイヤモンド塗装」「スーパーフッ素塗装」は、車両の塗膜を半永久的に保護し光沢を保つことができます。
ダイヤモンド塗装
ダイヤモンド塗装は塗膜をキズから保護するとともに、優美なツヤが得られるウレタン塗装です。塗膜の平滑面を整え、鏡面のような輝きが得られます。
スーパーフッ素塗装
光の屈折率が低いため深みのある色合いが表現されます。また水弾きに優れているので、水洗いのみでワックスを塗った状態と同様の撥水力が持続できます
3.層で仕上げる車両塗装
通常ボディ塗装は4層で塗られております。下塗り⇒中塗り⇒上塗り⇒クリア塗装の順に分けられ、それぞれの塗装において目的があります。層にすることに意味があるのです。
下塗り
下地と塗装の密着を高めるサビを防止します。
中塗り
上塗りの補強を目的に、基本的に上塗りと同じ塗料を用いて施行されます。
上塗り
実際のボディーの色の部分です。ソリッド(単色)塗装・メタリック塗装・マイカ塗装・マジョーラ塗装・キャンディ塗装など様々な質感や輝きの種類があります。
クリア塗装
塗装を保護することに加え、艶出しという役目を持っています。
最後の仕上げに使われ、塗装の艶出しには重要な存在です。
クリアにも色々種類があり、フッソ樹脂クリア・耐スリ傷性クリア・ハードコートクリア・2液タイプなどがありそれぞれに特性があります。
以上、一般的な車両塗装の4層についてご紹介しました。特殊な塗料の場合は層が増えることもありますが、4層が一般的と言われています。
4.まとめ
塗装の工程は、車体を美しく見せるために様々な特殊技術が用いられています。
仕上がりだけでなく、耐久性(サビやキズ防止)など、車両を長く美しく保つための機能も備えています。
トノックスでは一般の車両メーカと同等の塗装技術を保有し、高品質な塗装を実現しています。また、特殊車両における企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。
トノックスは昭和23年の創業より働く車の専門メーカーとして、創業70年を超え多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容は計測解析業務・塗装・特殊車両製造・レストアのトノックスにお問い合わせください。
お気軽にご相談お待ちしております。
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