計測解析業務とは?道路計測車・トンネル計測車の業務 | 特殊車両ならトノックス
1.トノックスの計測解析業務とは?
【道路計測・道路検査・解析事業】
現在、日本の舗装道路の総延長(道路法の規定に基づき指定または認定された路線における起点から終点までの延長)は、約78万kmにも及びます。
また、交通量や物流量の増大など、生活や経済を支える公共資産としての役割もますます重要性を増し、整備水準も年々向上しています。
このような背景があり、より合理的・効率的に舗装道路を維持管理するため、路面状況を迅速・的確に把握することが重要となってきました。
そこでトノックスでは最先端のレーザー技術をはじめ、非接触センサ技術、コンピュータ制御技術など、長年培った道路管理に対するノウハウや知識を一つのシステムとして統合した最新の計測車両を用いて道路の計測解析を行っております。
従来、道路の計測解析は人力で行われてきましたが大幅なスピードアップと省力化を遂げ、更に安全性も向上し、計測システムの自動化・デジタル化がなされています。
特に大量のデータを迅速に収集・処理することが可能になっています。
【トンネル計測・トンネル検査・解析事業】
現在、全国のトンネルは老朽化という大きな問題を抱えています。
建設から50年以上経過するトンネルの数が10年後には現在の3倍、20年後には約20倍に達することがわかっており、ひび割れや漏水などトンネルの安全な形状維持に支障が生じる可能性が無視できません。
従来は人力で点検を行っていましたが、交通規制を必要としたり高所作業が伴うなど問題が多く、ハイリスクでした。また、精神的にも肉体的にも重労働となり、点検期間も長期化せざるをえないものでした。
トンネルの安全維持管理については、過去に重大な事故が発生した歴史があるため、早急に点検・計測業務の改善が提唱されてきました。
トノックスは最新のトンネル点検車を用い、交通規制や高所作業の必要ないスピーディーな計測業務を実施しております。トンネル覆工面の変状をレーザー光で画像データ化し、客観的、定量的な計測を可能としています。
2.計測システム紹介
トノックスが保有している計測車に搭載しているシステムの一部です。
路面形状計測車のロメンキャッチャーLY、トンネル点検車のトンネルキャッチャーTC2、他に移動式たわみ測定装置「TX-FWD」、路面性状計測装置「TX-Road System」などがありますが、ここでは「TX-Road System」・トンネルキャッチャーTC2を紹介いたします。
【TX-Road System】
TX-Road Systemは最先端のレーザ技術をはじめ、非接触センサ技術、コンピュータ制御技術など、長年培った道路管理に関するノウハウを統合し開発されました。高速道路においてもレーザを用いた光切断法により、最大時速80km という高速で幅1mm以上の「ひび割れ」を検出、記録します。
また、同じ光切断法により、採取した映像データをリアルタイム画像専用処理機で自動解析し、「わだち掘れ」もデータとして記録できます。
【トンネルキャッチャーTC2】
トンネルキャッチャーTC-2は4t車をベースにした車両搭載型のレーザー計測システムです。
2014年トノックスと日本工営が、トンネルや橋梁などインフラ維持管理における業務量の増大が見込まれる覆工表面点検において提携し、車両搭載型レーザー計測技術の高度化を進めました。
2012年12月に山梨県の中央自動車道笹子トンネルで起きた天井板崩落事故を契機に、既設インフラの老朽化が社会問題となりました。インフラ点検整備の重要性が再認識され、国や地方自治体などは計測業務を積極的に進める方針を強くしました。
トンネルのひび割れ解析や変状発生の要因分析などを、低コスト・高精度化された車両搭載型のレーザー計測システム(トンネルキャッチャーTC-2)で、実現しました。TC-2は、時速40~60キロで走行しながらトンネルの覆工表面をレーザー計測し、0.5ミリ以上のひび割れを検出できます。短期間で広範囲計測できるのが特徴です。
3.トノックスの取り組み
社会資本の老朽化対策に関する国土交通省の取り組みとして、2012年国はトンネル天井板の緊急点検を開始しました。2015年6月には日本再興戦略が閣議決定され、同年11月にインフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議において「インフラ長寿命化基本計画」が決定されました。
トノックスでは、国・自治体レベルで全国のあらゆるインフラの安全性の向上と効率的な維持管理を実現することを目的としたこの計画の一助となるべく、社を挙げて計測解析業務の改良・新規開発に取り組んでまいりました。
日本全国・世界中の皆様に「安心・安全をお届けする企業でありたい」というトノックスの目指す未来は、計測解析業務にも反映されています。
4.まとめ
トノックスでは道路・トンネルの計測、路面性状・トンネル覆工表面の解析、電子化サービスを行っており、システム開発から解析まで一貫した技術を保有しています。
計測結果は電子データとして納品されるため、現地に赴くことなくオフィスのパソコン上で、ひび割れ進行性・打音検査箇所の選定・変状原因の推定などを確認することができます。大量のデータを迅速に収集・処理する際に、その真価をご実感いただけると確信しています。
トノックスでは昭和23年の創業より働く車の専門メーカーとして創業70周年を間近に迎えています。多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容は計測解析業務・塗装・特殊車両製造・レストアのトノックスにお問い合わせください。
お気軽にご相談お待ちしております。
▼関連記事
計測車両とは?老朽化する道路施設、今後の課題について