株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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路面性状計測システムによる道路計測・道路検査・ 解析事業 | 特殊車両ならトノックス

1.路面性状計測システムとは?

路面性状調査システムは、道路舗装(道路の耐久力を増すために、その表面を石、煉 瓦、コンクリート、アスファルト、砂利などで敷き固めたもの)を維持管理する際に必要なデータであるひび割れ・わだち掘れ・平坦性などを測定し、そのデータを解析するシステムです。
路面性状計測車により走行しながら測定するため、交通規制が不要であり、数百キロの延⻑を1日で調査することが可能です。

2.路面性状計測車の種類

路面性状計測システムを搭載した車両メーカーはいくつかございますが、ここでは代表的な路面性状計測車をご紹介いたします。

FWD測定車(舗装構造評価装置搭載)

FWD測定車(舗装構造評価装置搭載)
FWD測定車(舗装構造評価装置搭載)


FWDはフォーリング・ウェイト・デフレクトメータ(Falling Weight Deflect meter)の頭文字をとったもので、路面に錘を落としたときに舗装表面に生じるたわみ量を測定する装置です。複数点で同時に測定することで路面のたわみ形状が取得できます。

測定は非破壊で舗装を傷つけることがなく、一箇所毎に2〜3分と短時間で実施でき ます。
測定したたわみ形状や大きさは、舗装の各層の構造的な強弱により変わるため、測定結果を解析することにより、舗装各層の強度や路床の支持力などを推定し舗装の健全度を判定します。

特徴

  • 非破壊で舗装の健全度を評価することができます。
  • 数値解析による詳細な検討をすることで、客観的な補修断面の設計が行えます。
  • コンクリート舗装の目地部の健全度評価が行えます。
  • 従来のたわみ量測定に比べて、短時間に測定することができます。


Tx-Roadシステム

舗装のひびわれ、わだち掘れ、平坦性を測定し、それぞれの評価と舗装の維持管理指数(MCI)あるいは供用性指数(PSI)による総合的な評価を行うシステムです。

特徴

  • レーザー光線によるため昼間夜間を問わず測定が可能です。
  • アスファルト舗装とコンクリート舗装の混在区間や、幅員が変わる区間も、連続的に測定が可能です。
  • 交通規制あるいは後尾警戒車は不要です。
  • 測定後、直ちにデータの記録確認が測定車内で可能です。


路面性状測定車

計測機器を1BOX車両に搭載し、幅員が狭い生活道の測定に対応します。維持・修繕を行うための基礎資料となり舗装の「路面性状(ひび割れ、わだち掘れ、平たん性)」および「沿道画像」を基に維持管理指数(MCI)、供用性指数(PSI)、国際ラフネス指数(IRI)を算出し路面性状を定量的に把握できます。
小規模(施工予定箇所等)〜管内広域道路の路面性状の確認に適しており、路面画像および沿道画像の取得を行い、道路のライフサイクルコスト(LCC)を考慮した、効率的な道路予算の運用および維持修繕計画に必要な基礎データの収集が可能です。

特徴

  • 高速・幹線道路・空港施設〜生活道路のすべての道に対応。
  • 時速80km/h(※)で舗装路面の状態を定量化。
    ※測定可能範囲:0〜120km/h
  • 一般車の走行を阻害することなく(※)スマートに測定。
    ※不可視光レーザー採用
  • GISを活用し管内の舗装状態・沿道状況を把握。


TX-Road System(路面性状計測車)

レーザラインプロジェクタにより路面にライン状に照射されたレーザー光をレーザープロファイラーカメラにて路面の凹凸やひび割れの窪みによって生じる光線の変形を一定距離間隔(4mm間隔)で撮影(キャプチャリング)し、捉えた画像から実際の横断形状、ひび割れの画像に換算します。いわゆる光切断方式という原理を応用しています。

小回りのきくワンボックスカーでの道路計測装置です。近頃では道路インフラの維持管理の重要性が増し、幹線道路のみならず、地方の道路まで細かく計測する必要が生じています。トノックスでは、そのニーズにこたえるために開発しました。

特徴

  • 通常走行時はセンサ部を収納できる構造。
  • 昼夜を問わず80km/hで走行して1mm以上のクラックや±1mm以上のわだちぼれを検出
  • ベース車両:1BOXバンタイプ
  • 寸法:全⻑544cm、全高273cm、全幅233cm
  • 重量:2,820kg
  • 定員:4名


3.高齢化する道路施設と点検業務の課題

2018年国土交通省道路局の調査によると、全国約73万橋の橋梁のうち、7割以上となる約52万橋が市町村道にあり、建設後50 年を経過した橋梁の割合は、10年後には50%と急激に増加します。

緊急的に整備された箇所や水中部など、立地環境の厳しい場所などの一部も構造物において老朽化による変状が顕在化し、地方公共団体管理橋梁では近年通行規制等が増加しているようです。

地方公共団体では、町の約3割、村の約6割で橋梁保全業務に携わっている土木技術者が存在しない現状となっており、橋梁点検などが、遠望目視による点検でなされることが多く(約8割)、点検の質に課題ありと報告されています。

4.まとめ

路面性状調査システムは、道路舗装を維持管理するために欠かせない技術です。

トノックスでは、全国のインフラ老朽化対策の本格実施を早急に行うことを課題とした自治体のニーズに応えるべく、路面性状計測システムによる道路計測・道路検査・解析事業を拡大してまいりました。
トノックスは昭和23年の創業より働く車の専門メーカーとして創業70周年を間近に迎えています。多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容は計測解析業務・塗装・特殊車両製造・レストアのトノックスにお問い合わせください。

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