株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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緊急車両(緊急自動車)とは?種類と費用について | 特殊車両ならトノックス

1.緊急車両(緊急自動車)とは?

緊急車両(緊急自動車)とは、人命救助や火災対応など、何らかの理由で急を要する業務に利用される自動車のことで、日本国内の法令道路交通法39条では

「消防用自動車、救急用自動車その他の政令で定める自動車で、当該緊急用務のため、政令で定めるところにより、運転中のものをいう。」

と定義しています。

一般的に消防車や救急車、パトカーなどのことを言います。詳しくは政令(道路交通法施行令)に定義されており、急を要する業務の目的の特別な走行を緊急走行といいます。

緊急車両(緊急自動車)の様々な種類

i.はしご付消防車、消防ポンプ自動車、排除工作車、消防の広報車、消救車(消防車と救急車が混じった緊急自動車)
ii.高規格救急車、特殊救急車、医療機関用救急車、ドクターカー
iii.陸上自衛隊用救急車、1トン半救急車、化学防護車、警務車両
iv.災害対策本部車、移動電源車、レッカー車、道路パトロールカー
v.パトカー、白バイ、大型輸送車、常駐警備車、覆面パトカー、事故処理車、爆発物処理筒車、警視庁広報車


軽消防車(トノックス工場内にて)軽消防車(トノックス工場内にて)


2.緊急車両(緊急自動車)製造にかかる費用

これらの緊急車両は、それぞれの民間団体や公的団体のオーダーにより製造しますので、完全にオーダーメイドです。
公的機関(国費・県費・地方自治体での購入)と民間で、費用は多少変わってきます。購入方法や台数などに大きな違いがあるためです。

国費でパトカー購入の場合

パトカーの価格の場合、警察庁の購入する国費購入分と各警察本部の購入する県費購入分の2通りがあり、どちらも税金での購入になるため入札という形式での購入となります。

今回は国費購入の場合で例にあげてみます。

元となっている車体に最も良く使用されているのがトヨタ社のクラウン型です。こちらの一般販売価格はだいたい350万円ほど。
平成21年に無線警ら車(交通取締用四輪車またはパトロールカーの正式名称)496台を落札したもので、10億7582万1600円でしたので、一台あたり216万8995円となり、一般市販価格より130万円以上安くなっています。
もちろんパトカー専用の装備を含めた価格です。

救急車購入の場合

救急車の場合、購入するのは地方自治体のほか、病院や民間の救急サービス会社で購入する場合も多く、パトカーと違い予め価格が設定されています。
もちろん、地方自治体が購入する場合はパトカー同様、入札形式が取られています。
標準的なトヨタ型車体の救急車は9名乗車で、2WDが500万円ほど。4WDが530万円ほど。

地方自治体で導入されているハイメディック(トヨタ自動車が発売している高規格救急車)は8名乗車で2WDが1070万円ほど、4WDは1100万円ほどです。外観はほぼ同じなので、救命救急装置等の違いが価格差になっていると思われます。
厳密なベース車ではありませんが、近い車体のハイエースワゴングランドキャビンが2WDで320万円ほど、4WDで350万円ほどですので、患者輸送のみをメインとする場合と、救命士が乗車し救命救急活動をする場合で内装する設備がかなり違い、価格も倍以上変わってくるということになります。

3.まとめ

パトカーと救急車の場合を例にあげましたが、価格については購入方法(入札か定価か)や購入する台数、種類や装備によって大きく違いがあることがわかりました。
ベースとなる車両の一般販売価格をおおよその目安にしていただくのも一つですが、特殊車両の仕様については専門家と確認しながら、決めていくことが大切です。詳しい内容は特殊車両製造専門の製造業社にお問い合わせください。

トノックスでは、民間のお客様の1台からの製造はもちろん、公的機関のお客様の大量発注にも対応しております。ベースとなる車両も軽自動車から乗用車・トラックまで幅広くお選びいただけます。

お気軽にご相談お待ちしております。