トノックスの誇る技術とその特徴 | 特殊車両ならトノックス
特殊車両は多様な仕様の製品が多く、技術力、開発力、生産力が必要です。
トノックスでは職人の技術に加え、機械を使うことで様々な加工を独自で行っています。その内容を少し詳しくご紹介します。
架装技術に広く用いられるベンダー加工
特殊車両の架装に活用されている加工・溶接技術
いままさに、自動車業界は転換期にあり、電気自動車、水素自動車、自動運転、カーボンニュートラルなど、脱炭素社会に向けたテクノロジーの開発、適応のほか、デジタル化やモビリティサービス、AIなどとの連携が求められています。トノックスでは職人の技術に加え、機械を使うことで様々な加工を独自で行っています。
トノックスでも扱っている加工技術の詳細についてご説明いたします。
レーザー加工
架装における「レーザー加工」とは、レーザーを用いて金属やプラスチックなどの材料を切断、溶接、穴開け、マーキングなどを行う加工技術です。特に、車両の改造やカスタマイズにおいて、レーザー加工は非常に重要な役割を果たします。
レーザー加工の特徴と用途
1. 高精度な切断
レーザー加工は非常に高い精度で材料を切断できます。これにより、自動車のフレームやパーツのカスタマイズにおいて、複雑な形状や細かい部品の加工が可能になります。
2. 非接触加工
レーザーは非接触で加工を行うため、材料に対する物理的な圧力や摩擦が発生しません。これにより、材料の変形や損傷を最小限に抑えつつ、複雑な部品や精密なパーツの製作が可能です。
3. 多様な素材への対応
レーザー加工は、鉄やアルミニウム、ステンレスなどの金属だけでなく、プラスチックやゴムなどの非金属材料にも対応でき、車両の内装部品や架装用の装飾品の加工も行えます。
4. 溶接や穴開けにも対応
レーザー加工は、単に材料を切断するだけでなく、溶接や穴開けにも使用されます。レーザー溶接は、接合部の強度を高め、見た目も綺麗に仕上げることができるため、自動車フレームの改造や補強に適しています。また、精密な穴開けも容易に行えるため、エンジンやフレームの部品取り付けにも有効です。
5. 迅速かつ効率的
レーザー加工は、自動車部品の大量生産や架装のカスタマイズにおいて、手作業で行うよりも加工速度が速く、さらに自動化が進んでいるため、コスト削減と生産性向上が可能です。
自動車架装における具体的な使用例として、フレームやシャーシの加工、内装パーツの加工、カスタムボディパネルの製作などがあります。レーザー加工は、その精度と効率の高さから、自動車のカスタマイズや改造において非常に重要な役割を担っています。
ウォータージェット加工
高圧の水流(場合によっては研磨剤を混ぜた水)を使って、金属やプラスチックなどの材料を切断・加工する技術です。自動車の架装やカスタマイズにおいて、ウォータージェット加工は精密な作業を可能にし、様々な材料に対して効率的に加工を行うことができます。
高圧の水流(場合によっては研磨剤を混ぜた水)を使って、金属やプラスチックなどの材料を切断・加工します。
ウォータージェット加工の特徴とメリット
1. 高圧水を使った切断
ウォータージェット加工では、水を極めて高い圧力で噴射し、その勢いで材料を切断します。水に研磨剤を加えることで、さらに硬い材料も切断することが可能です。
2. 非熱加工
ウォータージェット加工は、材料に熱を加えない「冷たい加工」ですから、金属が変形したり、熱による材質の変化が発生したりすることがないため、精密な仕上がりが求められる自動車パーツやフレーム加工に適しています。
3. 多様な素材に対応
ウォータージェット加工は、金属(アルミニウム、ステンレス、鉄など)、プラスチック、ゴム、ガラス、石材など、非常に多くの素材を切断することができます。自動車架装では、金属部品から内装の非金属素材まで、様々なパーツに対応できるため、幅広い用途で使われます。
4. 精密加工が可能
細かなディテールを要求される加工にも適しており、複雑な形状や緻密なデザインを実現することができます。
5. 素材の浪費が少ない
非常に薄い切断面を持つウォータージェット加工は、素材の浪費が少なく効率的に材料を利用することができるため、コスト削減にもつながります。
6. 環境に優しい
水を使用するため、化学薬品や有害物質を使わず、クリーンな加工法とされています。自動車の架装においても、環境に配慮した技術として注目されています。
自動車架装における具体的な使用例として、フレームやボディのカスタマイズ、内装部品の製作、ガラスやアクリルの加工などがあります。
ウォータージェット加工は、素材に熱を加えず、様々な素材に対して精密な切断ができる点で、特に自動車の架装やカスタマイズで重宝されています。
ベンダー加工
「ベンダー加工」とは、金属やその他の材料を曲げる加工技術のことです。特に車両のカスタマイズや改造において、車体のフレームや部品を特定の形状に成形するために重要な役割を果たします。「ベンダー加工」は、「曲げ加工」や「折り曲げ加工」とも呼ばれ、主に金属板やパイプなどを曲げて必要な形状を作り出します。
ベンダー加工の特徴と用途
1. 高精度な曲げ加工
ベンダー加工では、材料を希望の角度や形状に正確に曲げることが可能です。これにより、自動車のフレーム、バンパー、パイプなどのパーツをカスタムメイドする際に、非常に精密な作業が行えます。
2. 金属の変形
ベンダー加工では、金属の弾性と塑性を利用して材料を曲げます。この技術により、複雑な形状や曲線を持つパーツを作成できるため、車両のフレームや部品の製作に適しています。
3. 多様な素材に対応
主に金属(鉄、ステンレス、アルミニウムなど)の曲げ加工に使われますが、他の材料(プラスチックや複合材料)でも使用可能です。自動車架装では、様々な素材が利用されるため、ベンダー加工の多用途性は非常に重要です。
4. パイプベンダー加工
パイプ状の材料を特定の角度に曲げる「パイプベンダー加工」も自動車架装でよく使われる技術です。これは、エキゾーストパイプやロールケージ、フレームの一部に使用され、車両の安全性や機能性を向上させます。
5. 多様な曲げ角度や形状の実現
ベンダー加工は、単純な90度の曲げから複雑なカーブや多角形の形状まで、広範囲の形状を実現できます。車両のカスタマイズでは、デザインの自由度が高まります。
自動車架装における具体的な使用例として、フレームやシャーシの加工、ロールケージ(車両の安全フレーム)やガードバーの製作、エキゾーストパイプのカスタマイズ、ボディパネルの成形などがあります。
ベンダー加工は、高精度な仕上がり、強度の維持(車両の安全性や耐久性)、多様な形状の実現などのメリットがあります。ベンダー加工は、精密な曲げ加工を通じて自動車のカスタマイズや改造を実現し、安全性とデザインの両方を高める重要な技術です。