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自動運転車の現状、日本における定義について | 特殊車両ならトノックス

1.自動運転車とは?

自動運転車(じどううんてんしゃ)とは、人間が操作を行わずに自動で走行できる自動車のことで、英語では「autonomous car」と表記されます。その他「ロボットカー」「ドライバーレスカー」などとも呼ばれています。

2016年1月8日にラスベガス、ナバダでのCESショーでトヨタコンセプトカー。(CES:世界有数の家電ショー)2016年1月8日にラスベガス、ナバダでのCESショーでトヨタコンセプトカー。(CES:世界有数の家電ショー)


自動運転車はレーダー、LIDAR、GPS、カメラで周囲の環境を認識して、行き先を指定するだけで自律的に走行します。
すでに実用化されている事例としては、イスラエル軍で運用されているものや、海外の鉱山、建設現場などで運用されている無人運行ダンプカーシステムなどがあります。
公道以外の限定された環境(鉱山、建設現場等)では、自動運転車の需要が広がっており、建設機械大手のコマツ、キャタピラー等の企業が販売を拡大しています。


2.自動運転車の定義

一般人が公道で走行できる自動運転車はジュネーブ道路交通条約で定義され法的
に規制されています。(2018 年現在)
国連においても国際基準の改正を含む、自動運転車実現の国際基準作りが進めら れていますが、日本政府や米国運輸省道路交通安全局 (NHTSA) では自動化のレ ベルを以下のように5段階で定義しています。

自律走行試験車両の様子自律走行試験車両の様子


レベル0
ドライバーが常にすべての操作を行う。前方衝突警告(FCW)などの運転支援システムもレベル0に含む。

レベル1(運転支援)
加速・操舵・制動のいずれかひとつをシステムが支援的に行う状態。

レベル2(部分自動運転)
システムがドライビング環境を観測しながら、加速・操舵・制動のうち同時に複
数の操作をシステムが行う状態。ドライバーは常時、運転状況を監視操作する必
要がある。

レベル3(条件付自動運転)
限定的な環境下若しくは交通状況のみ、システムが加速・操舵・制動を行い、シ
ステムが要請したときはドライバーが対応しなければならない状態。事故時の責
任はドライバーとなる。

レベル4(高度自動運転)
特定の状況下のみ(例えば高速道路上のみ、又は極限環境以外などの決まった条件内でのみ)加速・操舵・制動といった操作を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない状態。日本政府は 2020 年までにレベル 4 自動運転車の実用化 を目標としており、一般市⺠が公道を走れるものは2018年時点では市販されていない。

レベル5(完全自動運転)
無人運転。全ての状況下及び、極限環境での運転をシステムに任せる状態。ドライバーの乗車、ドライバーの操作が不要。安全に関わる運転操作と周辺監視を完全にシステムに委ねる。日本政府はレベル5の完全自動運転を2025年を目途に目指すとしている。


自動運転車の室内イメージ自動運転車の車内イメージ


3.完全自動運転の元年は2021年

BMW、インテル、モービルアイ(※)の3社は 2021 年までに完全自動運転車を共同で開発すると発表しました。
その他にも米フォード・モーター、スウェーデン・ボルボなどが完全自動運転車の2021年ごろの商用化を目指すと表明しています。つまり、わずか数年後に、人間の運転が不要なクルマの実用化が提唱されているのです。
※モービルアイは運転支援システム用半導体の大手企業です。

4.まとめ

これから自動運転車の開発はどんどん加速していくことでしょう。
すでに軍や工事現場などでの自動運転は実用がなされ、日々進化しシェアを拡大しています。
つい数年前では遠い未来の乗り物だった自動運転車ですが、街が自動運転車であふれる世の中はもう目前のようです。

2017年1月8日にラスベガスCESショーにて。フォルクスワーゲンブース。(CES:世界の主要な消費者電子ショー)2017年1月8日にラスベガス CES ショーにて。フォルクスワーゲンブース。(CES :世界の主要な消費者電子ショー)


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