株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

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トノックスの変遷と事業拡大の実現⑦ | 特殊車両ならトノックス

1.前回の振り返りとEO(企業家志向性)の概念

トノックス工場トノックス工場


前回の記事では、なぜトノックスが事業の縮小と拡大を同時並行的に行い、事業転換に成功することができたかの理由を、大手企業の事業を譲受することによって資源や市場を獲得し事業転換を果たしたという状況以外の要因を、EO(企業家志向性)の概念に基づき、新規事業の拡大における論理的な視点や実務的な事例分析を織り交ぜながらご説明しました。
今回は、EO(企業家志向性)の概念による分析のまとめと、トノックスの具体的な行動とその本質的動機について触れたいと思います。


2.EOとトノックスの業績との関係

EO(企業家志向性)の概念に基づき、既存の研究結果に沿って分析することによって、トノックスの事業拡大の成功や業績向上の理由はもとより、日本の中小企業のミクロ的行動の理由やその正統性が見えてくるように感じます。
また、なぜ中小企業が大手企業の事業を継承することができ、新規事業として展開することが可能になるのかという理由も同時に見えてくるでしょう。


3.本質的な動機に基づく行動の具体例

EO(企業家志向性)の概念に沿って、様々な行動を観察・分析していくと、具体的な行動についての本質的な動機も明らかになります。

例えば、トノックスの意思決定が「クイックレスポンス」といわれるほどの迅速な反応を可能にしている要因として、主に次の2つが上げられます。
①断らない営業方針
②普段の情報共有体制

断らない営業方針は、新しい様々な課題をトノックスに与え、その都度、柔軟でスピーディーな解決を迫ります。
また、解決に必要な情報や実際に解決したナレッジ(個人が持つ知識・経験・事例・ノウハウ・スキルなどを集めて体系化した、組織にとって有益な情報のこと)は、様々な機会で行われるコミュニケーションの場を通じて組織内で共有されます。

これを繰り返すことで、当初、板金の技術ひとつでスタートしたトノックスは、完成車を作る技術から特装の技術、計測事業のナレッジまで蓄積することに成功したのです。


4.トノックスのPROACTIVENESS(先見性)とAUTONOMY(自主性)

前途のようなトノックスの具体的な行動は 、EOの各次元をフレームワークとして組織プロセスを観察してみると 、5つの次元のうち次の2つの次元に沿った行動をし、確立しているということがわかります。
①proactiveness(先を読んだ行動を取ること)
②autonomy (自主性)
先行研究ではEOと企業の業績にはポジティブな相関関係があることが実証されています。トノックスのケースでは観察にとどまり実証までは行っていませんが、さまざまな点でEOの高さが業績に結び付いている可能性は容易に想像することができます。


5.まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、トノックスの企業家志向性の高さについて、トノックスの具体的な行動とその本質的動機について考察してみました。
次回は、EOの概念以外の点からも重要な要因について触れていきます。

トノックスは、小型から大型まであらゆる特装車を開発・製造しております。その他、計測解析業務・レストアなど、個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績があり、企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

当社では昭和23年の創業より働く車、特殊車両の専門メーカーとして創業70周年を超え、多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容をご希望の方は、お気軽にトノックスまでお問い合わせください。
ご相談お待ちしております。