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今こそキッチンカーが活躍の時 | 特殊⾞両ならトノックス

1.キッチンカーとは

2015年7月10日 大阪府の大阪城にて 旅行者むけのアイスクリーム販売・たこ焼き販売のキッチンカー2015年7月10日 大阪府の大阪城にて 旅行者むけのアイスクリーム販売・たこ焼き販売のキッチンカー


キッチンカーは、別名ケータリングカーやフードトラック等と呼ばれ、特に食品の調理を目的とした設備を備える車両の一般名称です。

特種用途自動車の一種ではありますが、ほとんどの車両には飲食のための客席を車内に備えておらず、道路運送車両法等に定められる食堂車とは一線を画しています。

一般に食品の移動販売、ケータリングに用いられ、陸上自衛隊、警察の機動隊等の調理施設を備えた車両も同様にキッチンカーと呼ばれています。


2.日本におけるキッチンカーの歴史

かつて江戸は、元々男性の単身赴任者が多い町でしたが、明暦の大火(明暦3年旧暦1月18日から20日 までに江戸の大半を焼いた大火災)以降、労働者が流入し外食の需要が高まっていました。

それに伴って煮売り、焼売りと呼ばれる料理屋が急増し、店舗で商う場合は「店にて売り」と呼ばれましたが、大半は担い売りと呼ばれる路上営業の屋台で、握り寿司や蕎麦切り、天ぷらといったすぐに提供できる食べ物が屋台で提供されました。
その後に、おでん、焼き鳥店なども出現し、軽食やおやつの外食が広がっていきました。

屋台は寺社の門前、大店の立ち並ぶ通りなど、人の集まりやすい場所に出現しました。江戸の各所に設定されていた広小路や火除地には、床店と呼ばれる移動可能な店舗や屋台が密集し賑わっており、これがキッチンカーの元祖である「屋台」の発祥となります。

また、港や河岸といった船が密集する場所では、売々船(うろうろぶね)と呼ばれる水上の屋台が船員を相手に飲食物を提供していました。

『むさしあぶみ』より、明暦の大火当時の浅草門。牢獄から解放された罪人達を「集団脱走している」と誤解した役人が閉門したので逃げ場を失った多数の避難民が炎に巻かれ、塀を乗り越えた末に堀に落ちていく状況『むさしあぶみ』より、明暦の大火当時の浅草門。牢獄から解放された罪人達を「集団脱走している」と誤解した役人が閉門したので逃げ場を失った多数の避難民が炎に巻かれ、塀を乗り越えた末に堀に落ちていく状況。


3.現代のキッチンカーに至るまで

第二次世界大戦後には、闇市の屋台が広がっていき、正月の寺社や縁日など大きな行事の場所にはたこ焼き、焼きそば、綿菓子、おもちゃなど様々な屋台が出店していました。

移動式の屋台ではラーメン屋が商われておりチャルメラをならしながら夜の街を流していました。これは江戸時代の夜鳴き(夜鷹)そばに起源を発しており、こうした移動販売は固定店の飲食店と比較して低投資で取得が可能で、客が多い日時にだけその場所に出店できるため、個人の起業スタイルの一つともなっていきました。

またこうした起業自体を商売とする、移動販売のフランチャイズビジネスも現れています。
更なる発展形として、移動販売の欠点「衛生面での業態の制限・道路交通法の問題・電気や給排水設備の不足・車内作業効率の悪さ」を解決した半固定型のユニット厨房や牽引式厨房車両も姿を現し始めました。

「夜泣きそば」「ラーメンの屋台」などは日本発祥のキッチンカーと言えるでしょう。また焼き鳥、たこ焼きなどの飲食店にもイベントなどへの参入の容易さから、移動販売の形式をとるものが増加の傾向にあり、取り扱う食品の種類もから揚げ、丼物等と豊富になってきています。

特に東日本大震災の直後から、復興にむけての支援でもキッチンカーの存在はよく認知されるようになりました。

最近ではアイスクリーム、タコスなど海外由来の食品を扱うキッチンカーも増え、特にクレープ、ケバブなどの飲食店はキッチンカーの形態をとるものが多いようです。


4.保健所の許可が必要

すでにご存知の方も多いと思いますが、日本国内でキッチンカーを用いて食品を提供するには、管轄の保健所による食品営業許可が必須となります。

その許可要件は、キッチン部分が運転席と隔てられている、洗浄シンクや手洗器があるなど全国的な共通点もある(2019年4月現在)ものの、管轄の保健所ごとに設備の個数やサイズの基準に違いがあり、同一のキッチンカーであっても全国で一律に営業できるわけではないので、キッチンカーを準備するにあたって、管轄の保健所と許可要件の確認が重要となってきます。


5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、日本におけるキッチンカーの歴史と活躍の背景をご紹介しました。
トノックスは、キッチンカーを始めとする特装車・架装車・塗装・計測解析業務・レストアなどを専門とする製造会社です。

個人のお客様のご相談から、国の行政機関・公共団体のご相談まで幅広く対応、多数の受注実績がございます。企画・設計から、製造・整備まですべて自社にてまかなえる一貫体制が整っています。

当社では昭和23年の創業より働く車、特殊車両の専門メーカーとして創業70周年を超え、多数のノウハウ・実績がございます。詳しい内容をご希望の方は、お気軽にトノックスまでお問い合わせください。

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