株式会社トノックス|神奈川県の特装車工場

  • 会社概要
  • お問合せ
  • 特殊車両
  • 塗装
  • レーザー計測
  • レストア

軌陸車とは?価格と線路作業用ダンプとしてのニーズ | 特殊⾞両ならトノックス

1.軌陸車とは?

軌陸車(きりくしゃ)とは、軌道と道路の両方を走ることのできる線路作業用ダンプです。
軌陸車とは、線路等の工事または作業に使用する機械で軌道及び一般道路を走行できるものをいいます。一般的に鉄道保線・電車線工事用などに使用され、保守用車に含まれます。

架線点検用の軌陸車(トヨタ・ダイナがベース)Wikipediaより:架線点検用の軌陸車(トヨタ・ダイナがベース)


2.軌陸車のおもなニーズ

線路の保守管理、メンテナンスは、当然終電終了後から始発進行前の時間帯に行いますから、タイトな仕事が要求されます。

保線用鉄道車両は、終列車が通過して線路閉鎖が行われてから車庫を出発し、現場への移動をする必要がありますが、その際、公道を走行できる軌陸車は、作業予定現場の踏切付近で待機することが可能であり、終電通過後、踏切から線路に入り、現場に直行するという機動力で非常に重用されています。

軌陸車であれば予め現場付近の踏切横などで待機し、線路閉鎖後に線路に入り最小限の移動で迅速に作業を開始することが可能です。作業時間が限られる都会の大手私鉄などで特に活用されています。

東京急行電鉄電気部所有の軌陸車Wikipediaより:東京急行電鉄電気部所有の軌陸車


3.軌陸車の構造とベースとなる車種

基本的にはトラックなどをベースに軌道走行用の装備を付けたものですが、自動車としての区分上は特種用途自動車(いわゆる8ナンバー)に分類されます。ラフテレーンクレーンに軌道走行装置を取り付けたものは、大型特殊自動車(9ナンバー)に分類されます。

道路上では一般の自動車として走行可能で、線路上ではレールに鉄輪を降ろして走行ができます。エンジンの動力をレールに伝える手段としてはタイヤ駆動(タイヤとの摩擦で回転させるもの)と鉄輪駆動(モーターで鉄輪を駆動させるもの)があります。
踏切から入り、90度ターンして載線できる「転車台」を搭載するモデルもあります。
ベースとなる車種は、いすゞ エルフ、トヨタ ダイナ、日野 デュトロなど、比較的小型のトラックを特殊車両化したものが多いようです。

軌陸車を道路から線路に移す実演。軌陸車中央のジャッキで車体を持ち上げる。Wikipediaより:軌陸車を道路から線路に移す実演。軌陸車中央のジャッキで車体を持ち上げる。


4.まとめ

軌陸車は道路走行用の車両に線路走行用の車輪を追加した車両です。
ダンプカー、クレーン車、高所作業車などに可動式の車輪を追加し、線路も走れるようになっています。一般的な道路用の工事車両が入れない鉄道の工事や保守業務に使われる軌陸車。軌陸車がなかった数十年前は、人手で資材を運んでおり大変な作業でした。今では軌陸車なしに鉄道工事はできません。
トノックスでは鉄道用三転ダンプをはじめ様々な軌陸車を販売しております。
トノックスでは昭和23年の創業より特殊車両を60年以上専門に製造しており、多数の実績がございます。詳しい内容は特殊車両製造専門のトノックスにお問い合わせください。

お気軽にご相談お待ちしております。