移動販売⾞の製作、進め方と金額や種類について | 特殊車両ならトノックス
1.移動販売車とは？
移動販売は、主にワゴン車やトラックなどを用いて固定店舗を持たずに車で移動しながら商売を行う形態です。
移動販売の手法は江戸時代以前より存在しており、屋台や行商人を含め日本における歴史は長いようです。
近代では移動販売の業態や用途に合わせて自動車を改造し、様々な機能を持たせることでより便利で多種多様な移動販売がなされるようになりました。移動販売専用の特種用途自動車を移動販売車といいます。
移動販売に用いる車両は運賃を顧客から徴収することはないため、ナンバープレートは自家用（白ナンバー）でも問題ありませんが、特種用途自動車として8ナンバーを取得する場合が多いようです。
小型の移動販売車（トノックス工場にて製造）2.移動販売車で開業するには？
基本的には店舗経営と開業の手続きは変わりません。飲食業をやる場合でも出店する地域の保健所で営業許可をもらい、食品衛生責任者の資格を取れば誰でも出店することが可能です。
ちなみにこの資格は調理師や衛生士の資格を持っていなくても、1日講習を受けるだけで取得することができます。実店舗を構えて開業するよりも低予算かつ短期間で開業できるのがメリットと言えるでしょう。
移動販売車で主に扱われる商品
i.弁当類
ii.軽食類（石焼き芋・クレープ・アイスクリーム・ケバブなど）
iii.食料品（豆腐や惣菜、パン、牛乳、産地直送の野菜・鮮魚・鶏卵など）
iv.灯油
v.物干し竿
近年では、地方の特産品を販売する目的で催されるイベントの軽トラ市や、過疎地域での移動スーパーマーケットなども増えています。東日本大震災の際には、被災して営業できないコンビニエンスストア店舗に代わり、セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどの大手コンビニチェーンが移動販売車を運行、被災地へ赴き食料品や生活用品の商品の移動販売をしました。
3.移動販売車製造にかかる費用
移動販売車と言っても多岐にわたりますので製造にかかる費用も様々ですが、最もご要望の多いもののひとつである“キッチンカー”を例に挙げてみたいと思います。
NISSAN社のワンボックスバン型移動販売車移動販売車のベースに使用される車種
i.軽バン
ii.軽トラック
iii.ワンボックスバン
iv.ライトエース
v.タウンエース
vi.クイックデリバリーショート
vii.クイックデリバリーロング
キッチンカー製造の場合
最低でもかかってくる費用に、車両本体費用・キッチン（荷室）部分の造作費用・作業台及び備品等の費用などです。（その他、営業許可の取得などにも費用が発生しますが、今回は省きます）
移動販売車のベースによく使用される車種は下記です。
| 人気度 | 車種 | 大きさ | 金額 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 人気no.1 | スズキ・キャリイ | 軽自動車 | 150万〜 | ●低予算で始められる
●省スペース |
| おすすめ度no.1 | マツダ・タイタン | 普通自動車 | 300万〜 | ●多種の販売形態に適応
●大きいので目立つ |
| 法人に人気 | トヨタ・ライトエース | 普通自動車 | 350万〜 | ●デザインがしやすい ●トヨタブランドに信用がある ●大きいので目立つ ●容量が大きい |
上記の本体価格に加え、シンク・給排水タンク・作業台・換気扇・ラッピング（車体の塗装）・フェイスのカスタム・メニュー板などの設置費用として、だいたい50万円〜加算されることになります。
製造を依頼する際のチェックポイント
製造を依頼する前にできるだけ具体的な部分を決めておく必要があります。
②車の持ち込みは可能か。
③納期（遠方の場合は送料も）
④フルオーダー式かセミオーダー式か。（デザイナーはいるか）
⑤メンテナンス、アフターフォロー込みか。
⑥依頼する業者の移動販売車製作実績や販売台数など。
⑦各種手続きなどの知識、サポートは万全か。（専門に相談できるか）
などです。ご自身の負担が極力少なく、低予算でハイクオリティな移動販売車を専門的に製作できることが大切です。
4.まとめ
ネット販売が増え、高齢化、核家族化など、実店舗での販売生き残り合戦が激しくなる昨今ですが、移動販売車の可能性は広がり続けています。
長期にわたり業務を行う拠点となるものですので、オーダーされる方のご希望に沿った快適で利便性の良い設計をすることが重要です。
古典的な移動販売車から最新のハイテクキッチンカーまで、トノックスでは昭和23年の創業より特殊車両を60年以上専門に製造しており、多数の実績がございます。詳しい内容は特殊車両製造専門のトノックスにお問い合わせください。
お気軽にご相談お待ちしております。